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環境ニュース[国内]

欧州委員会、建物の省エネ改修率を倍増する新戦略「リノベーション・ウェーブ」を公表

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2020.11.04 【情報源】/2020.10.14 発表

 欧州委員会は、建物のエネルギー効率向上を促進する新戦略「リノベーション・ウェーブ」を公表した。建物は現在、EUのエネルギー消費量の約40%、エネルギー起源の温室効果ガス排出量の36%を占める。しかし、省エネ改修が行われる建物は年間わずか1%に過ぎず、2050年までに欧州の気候中立を実現するには効果的な行動が欠かせない。新戦略は今後10年で改修率を少なくとも倍増することを目指しており、2030年までに3500万の建物の改修、建設部門で最大16万人の雇用創出が期待できるという。また欧州では約3400万人が家を暖房する余裕がなく、新戦略はエネルギー貧困の撲滅にも寄与する。優先行動の3分野として、冷暖房の脱炭素化、エネルギー貧困および効率の極めて悪い建物への対応、公共施設(学校、病院、行政機関等)の改修を掲げ、一連の政策措置や資金提供・技術支援方法を用いて現在の障壁を打破することを提案。具体的に、建物の省エネ性能に関する規制・基準・情報の強化、的確な資金提供、国・地方当局や労働者の技術・能力育成、持続可能な建設製品・サービスの市場拡大、科学者や建築家らによる共創プロジェクト「新欧州バウハウス」の創設等を示した。
【欧州委員会】

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