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環境ニュース[国内]

国連環境計画、鉱山の廃滓管理に関する初の国際業界基準を公表

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2020.08.21 【情報源】/2020.08.05 発表

 国連環境計画UNEP)は、鉱山の廃滓(選鉱過程で生じる泥状の副産物)処理施設の安全性向上を目的とした初の廃滓管理に関する国際業界基準を公表した。この基準は、2019年1月にブラジルのブルマジーニョで起きた廃滓ダム決壊事故を機に、UNEP、責任投資原則(PRI)、国際金属・鉱業評議会(ICMM)が招集した「国際廃滓レビュー」(GTR)を通じて策定された。同基準では、廃滓施設から人間や環境への害ゼロを目標に、社会・環境・地域経済・技術の総合的観点から、廃滓施設のライフサイクル(用地選定、設計、建設、管理、監視、閉鎖、閉鎖後)を通じて業界慣行を強化し、組織上層部の説明責任や独立監査、情報開示等の要件を追加した。基準の主要項目は6つ(影響を受ける地域、統合的な知識基盤、廃滓施設の設計・建設・操業・モニタリング、管理とガバナンス、緊急対応と長期的な復旧、情報の公開とアクセス)で、操業者が従うべき15の原則と77の監査可能な要件を示した。UNEP、PRI、ICMMは、業界全体で基準を広く効果的に実施することを求め、UNEPでは国内法や政策等に基準を組込む意向の政府を支援していくという。
国連環境計画

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