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環境ニュース[海外]

ドイツ 環境汚染費用の算出方法に関する研究報告書を公表

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2021.01.21 【情報源】ドイツ/2020.12.21 発表

 ドイツ連邦環境庁(UBA)は、環境汚染が引き起こす費用の算出手法に関する研究報告書を公表した。これは2018年に実施された研究に続くもので、損傷した建物やその他のインフラストラクチャの修復費用、作物の収益損失や生産損失時の市場価値、健康被害を回避するために人々が支払う費用などが環境汚染費用として算出されている。例えば、熱帯広葉樹1立方メートルの生産では少なくとも1440ユーロ、中強度コンクリート1トンの生産では26ユーロの環境汚染費用が発生している。また建材のリサイクルにより環境汚染費用を抑制することができ、例えば再生スチール1トンの使用により少なくとも350ユーロ、再生アルミニウム1トンの使用により少なくとも970ユーロの汚染費用の削減が可能だとしている。またCO2排出に対する費用は2016年には1トンにつき180ユーロであったのが、経年による損害増加とインフレ調整により、2020年には195ユーロに増加している。さらに、現世代と将来世代の利益を均衡させた場合、2020年のその額は680ユーロになるとしている。また、農業において窒素1キログラムを使用する場合、環境汚染費用は6.30ユーロ、リン1キログラムの使用では4.44ユーロになるとしており、年間約115億ユーロの環境汚染費用が発生しているとしている。
【ドイツ連邦環境省】

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