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環境ニュース[海外]

欧州委員会 初の環境政策レビュー報告書を発表

環境行政 行政資料】 【掲載日】2003.12.18 【情報源】EU/2003.12.03 発表

 欧州委員会は、12月3日、初の環境政策レビュー報告書を採択した。このレビューは、2001年からの進捗状況を報告し、EU及び国の環境政策の重点課題を明確にすることを目的としている。
 レビューでは、EUの第6次環境行動計画及び持続可能な開発戦略に掲げられた目標に沿って、経済成長と環境負荷とのデカップリングのために、取組みを強化していく必要性が強調されている。そして、環境政策を支える横断的な目標として、他の政策への環境政策の「統合」、「実施」、「情報」という3つを重視する必要があるとする。個別の重点分野の進捗状況については、以下のような評価がなされている。
気候変動:排出取引スキームなど政策面での進展はあったが、既存の方策だけではEU全体で京都議定書目標を達成することは難しく、懸念が残されている。
−自然・生物多様性:野鳥指令と生息地指令はこの分野の重要な法規制だが、各国での実施状況は非常に悪い。一方、共通農業政策において、生産量
と補助のリンクが断たれたことは、自然保護の観点から見て、大きな成果であった。
−環境と健康:10月には新化学物質規制案が公表されており、この分野での大きな貢献となろう。一方で、環境中の様々な汚染物質による複合汚染、環境要因による疾病の増加などが課題となっている。
【欧州委員会環境総局】

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