一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、2026年のアメリカ湾(メキシコ湾)の貧酸素域面積は予測を下回ったと発表
【環境行政 研究一般】 【掲載日】2026.08.20 【情報源】アメリカ/2026.08.05 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、アメリカ湾(メキシコ湾)の貧酸素域面積(酸素濃度の低下した領域)が予測を下回ったと発表した。2026年6月の予測は約1万8,200平方キロであったが、7月24〜30日の観測結果は約3,450平方キロで、40年の観測史上2番目の狭さだった。
観測航海の直前に熱帯低気圧バーサが湾北部を通過し、海水を撹拌、酸素に富む表層水と深海水を混合したためと見られる。
アメリカ湾の貧酸素域は、ミシシッピ川流域からの過剰栄養流入により繁茂した藻が枯死・分解する過程で酸素を消費することで発生する。
生態系が乱され、とくに漁業は多大の影響を受ける。
アメリカ環境保護庁(EPA)・関係州・農業団体・下水道当局・産業界は、「ミシシッピ川・アメリカ湾貧酸素化タスクフォース」を結成し、過剰栄養・貧酸素化対策に取り組む。
タスクフォースの行動計画(2015年策定)は、2035年目標として5年平均貧酸素化面積5,000平方キロ以下を掲げる。
2026年の観測で面積は一時的に低下したが、現在の5年平均値は9,700平方キロで、目標のほぼ2倍である。
【アメリカ海洋大気庁】