一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界経済フォーラム、課題解決型スタートアップを支援するUpLinkの環境成果を報告
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2025.04.02 【情報源】国際機関/2025.03.19 発表
世界経済フォーラム(WEF)は、世界的課題解決のスタートアップを支援するプラットフォームUpLinkの年次報告書を発表した。支援対象は起業まもないスタートアップで、2020年の始動以降、517社が資金調達等の支援を受け、社会・環境の課題を解決するとともに経済的な成果を得た。
たとえば、カナダのEnviCoreは、鉱業界の採鉱過程で出る廃棄物の転用を図り、CO2排出を90%削減した。
ブラジルのUmgrauemeioは、超高解像カメラと衛星により森林の火災リスクをモニタリングし早期に警報を発する。
インドのIndra Waterは、電気で汚水をリサイクルする。
他に電気自動車用沿道充電スタンドを整備するスタートアップなどがある。
総じて、2023〜2024年に14万トンのCO2排出が削減され、アマゾン熱帯林の5分の1相当の陸・海域が保全され、途上国2万5,000世帯の年間水需要を満たす25億リットルの汚水が処理され、2,800万トンの廃棄物がデジタルで追跡把握され、3万余の雇用が生まれた。
【世界経済フォーラム】