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環境ニュース[国内]

ドイツ、余暇活動と自然環境保護の調和を支援するデジタルツールの活用に向け提言

自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2024.12.13 【情報源】/2024.11.15 発表

ドイツ連邦自然保護庁(BfN)は、余暇活動の需要の高まりと自然環境保護の調和におけるデジタルツールの重要性に関する報告書を公表した。
余暇活動では意図せずに自然保護のルールが守られず、さらに訪問者の増加が生態系や種に悪影響を及ぼすことがある。
この状況の中でデジタルツールが果たす役割の重要性への認識は高まっているもののその活用が進んでいない。

報告書では、余暇活動と自然環境保護の調和を支援するデジタルツールの活用を促進する提言として、
自然保護区における余暇活動に関連する規制(禁止・制限)のデジタルデータの提供強化」、
「デジタルデータのアウトドアコミュニティへの提供強化(グーグルマップやオープンストリートマップを通じて)」、
「ルートアプリや地図サービスにおける自然保護情報の統合」、
「研修の機会や資料の提供、地域を越えて活動するデジタルレンジャー等を通じた小規模な自然保護区や地域の自然保護機関の支援」、
「訪問者をモニタリングするための統計データの収集強化、センサーを用いたリアルタイムデータの活用、人工知能の利用」、
「余暇活動に参加する人に受け入れてもらえる明確で前向きなメッセージや表現方法の開発」
等が挙げられている。

報告書は2023年11月に開催された連邦自然保護庁の専門家フォーラム「デジタル化と自然・景観における活動管理」の結果をまとめたもので、BTE - Tourism and Regional Consulting社、社団法人「Digitize the Planet」(自然保護情報のデジタル化を推進)、およびバイロイト大学のスポーツエコロジーワーキンググループによって作成された。
連邦自然保護庁は、デジタルツールの効果や有効性に関する疑問点については、継続的な情報交換と研究によって明らかにされるべきとしている。

【ドイツ連邦自然保護庁】

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