一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、エネルギー効率改善率2倍には政策実施の加速が必要と報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2024.11.25 【情報源】国際機関/2024.11.07 発表
国際エネルギー機関(IEA)は年次報告書「エネルギー効率2024」で、世界のエネルギー効率改善率を2倍にするには、より強力な行動と連携が必要と指摘した。これによると、2024年の世界の一次エネルギー強度(効率の指標)は約1%改善の見通し(2023年と同率、2010〜2019年の平均の約半分)。
2023年のCOP28で、2030年までに改善率を2倍にする(2022年の2%から4%へ引き上げる)目標に約200ヶ国が合意している。
建物や自動車等の効率改善は、エネルギー安全保障の強化、消費者のエネルギー費削減、GHG排出削減を同時に実現するため、クリーンエネルギー移行の中核となる。
各国政府は政策を進展させており、世界のエネルギー需要の7割超を占める国が2024年に新たな効率化策を実施・更新している(2050年までに全建築物をゼロエミッション化するEU改正規則、中国の家電製品基準の見直し等)。
しかし、世界目標に合わせるには、より迅速な世界規模での新政策導入、多くの既存政策の強化が必要だという。
【国際エネルギー機関】