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環境ニュース[国内]

川崎重工、ベルギーの石油化学会社からガスタービンの水素混焼改造工事を受注

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2022.12.20 【情報源】企業/2022.12.05 発表

川崎重工は、Kawasaki Gas Turbine Europe GmbH(KGE)を通じて、Chevron Phillips Chemical International N.V.(ベルギー)から、現在稼働中のDLE燃焼器を搭載した天然ガス焚き1.8MW級ガスタービンコージェネレーションシステム「GPB17D」を、体積比30%までの割合で水素を混焼可能な「GPB17D-H2」へ改造する工事を受注した。天然ガス焚きガスタービンの水素混焼仕様への改造工事の受注は今回が初めてで、既存システムによる電力・蒸気の安定供給と高効率発電に加え、環境性能(NOx排出量15ppm以下(O2=15%))を維持したまま水素を有効活用できる燃焼技術が高く評価された。
DLE:
Dry Low Emissionの略。水や蒸気の噴射に拠らず燃焼温度を低く制御することで、NOx排出量を削減する方式。

同社のDLE燃焼器を搭載した天然ガス焚きガスタービンは、全ての機種でガスタービン本体を改造することなく水素混焼に対応することが可能となる。既存システムの機器を流用しながら、水素圧縮機と燃料混合システムなどを追加するだけで水素を体積比30%までの割合で天然ガスと混焼できるため、実績あるエンジンの信頼性を継承したまま水素エネルギーを活用することができる。

同社は、今後もさらなる水素燃料対応のガスタービン燃焼技術の開発を進め、世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する、としている。
【川崎重工業株式会社】

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