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環境ニュース[国内]

日本製鉄、鉄鋼スラグを活用した藻場再生「海の森プロジェクト」新たに6カ所で試験開始、CO2の吸収・固定が期待されるブルーカーボン効果も検証

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2022.12.07 【情報源】企業/2022.11.17 発表

 日本製鉄株式会社は、豊かな海を取り戻すため、森から海へと供給される鉄分を人工的に生成する鉄鋼スラグ製品「ビバリー(R)ユニット」(鉄鋼スラグと廃木材チップを発酵させた腐植土を原料とした鉄分施肥材)を開発し、2004年から全国38カ所の沿岸へ提供を行ってきた。
 この取り組みにより、これまでに多くの「ビバリー(R)ユニット」適用海域で藻場が再生・回復するとともに、漁獲高向上の効果も報告されている。このほど、日本製鉄では、さらなる藻場の再生・回復に加え、これによる生物多様性保全と地球温暖化防止への貢献に向け、6つの漁業協同組合と協業して新たな「ビバリー(R)ユニット」の設置試験を開始する。

 日本製鉄は、北海道増毛町において、増毛漁業協同組合と共同で、2004年から磯焼け対策、水産振興を目的にビバリー(R)ユニットによる海藻藻場の造成に取り組んできた。この度、この藻場造成事業において、国土交通省認可の技術研究組合であるジャパンブルーエコノミー技術研究組合が運営するJブルークレジット(R)から、直近5年間の2018〜2022年に吸収・固定化されたCO2量(ブルーカーボン)として、49.5トン-CO2の認証を経て、クレジットの発行を受けた。

 日本製鉄は、鉄分施肥材「ビバリー(R)ユニット」を磯焼けした海に設置・拡大することを通じ、藻場の再生による「海の森づくり」と「藻場によるCO2吸収の促進」を一層推進していく、としている。
【日本製鉄株式会社】

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