一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

東洋紡、食品ロス低減と、オレフィン系包装材のモノマテリアル化に貢献する透明蒸着OPPフィルムの新製品を開発

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2022.10.05 【情報源】企業/2022.09.05 発表

 東洋紡株式会社は、バリア性能に優れた透明蒸着フィルム「エコシアール(R)」シリーズとして初めてオレフィン系素材を使用した、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム「エコシアール(R) VP001」を開発した。2022年末よりサンプルを出荷し、2023年度上期中に販売を開始する予定となっている。

 環境意識が世界的にますます高まる中、食品をはじめとする包装材の分野において、食品ロスを低減する機能を持つ製品やリサイクル性に優れた製品など、環境に配慮した製品の需要が増している。一方、耐熱性や加工適性などさまざまな性能が要求される食品包装材は、異なる特長を持った複数の素材を貼り合わせて設計されることが一般的であり、それらを分離するのが困難であるためリサイクルしにくいという課題がある。

 新製品「エコシアール(R)VP001」は、同社が新たに開発した専用の高耐熱OPPフィルムに独自の蒸着加工を施した包装用ハイバリアフィルム。酸素ガスや水蒸気に対する高いバリア性能を保有しており、食品の鮮度を維持したり、消費・賞味期限を延長することができるなど、食品ロスの低減に貢献する。また、これまでOPPフィルムでは困難とされてきた高い耐熱性とバリア性の両立を実現した。今後、熱殺菌処理を必要とする用途において、他素材のフィルムからの置き換えを促進し、オレフィン系素材のみで構成される単一素材構成(モノマテリアル)の包装材の実現に向けた提案を進めていく。
【東洋紡株式会社】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース