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環境ニュース[国内]

神戸製鋼、KOBELCOグループが提案する液体水素利活用システム「ハイブリッド型水素ガス供給システム」の実証試験を開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2022.07.14 【情報源】企業/2022.05.19 発表

 株式会社神戸製鋼所グループは、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、「ハイブリッド型水素ガス供給システム」の実証試験を、2023年3月頃から同社高砂製作所(兵庫県高砂市)内で実施する予定。

 同社グループが提案するハイブリッド型水素ガス供給システムは、中小規模の事業者様にとって導入のカギとなる「安定かつ安価な水素づくり」に対するソリューションを提供するもので、同社グループが持つ次の三つの製品・技術より構成されている。

 @機械事業部門の気化器の要素技術を活かし開発中の極低温液化水素気化器
 A(株)神鋼環境ソリューションの再生可能エネルギーを活用した水電解式水素発生装置
 Bエンジニアリング事業部門の技術資源がベースとなる“創る・使う”を監視制御する運転マネジメント

 具体的には、水素利活用に向け、液化水素気化プロセスと再生可能エネルギーを活用した水電解式水素発生装置をパラレル配置したハイブリッド型とすることで、コストミニマイズと再生可能エネルギー特有の供給不安定性の解消の両立を図る。また、運転状況が時々刻々と変化する工業炉やボイラー等の水素使用量(使う)を遠隔監視し、常に安定的かつ効率的な水素供給となるようにハイブリッド型水素ガス供給装置を最適制御(創る)させることも可能にする。加えて、液化水素の気化時に発生する冷熱については、工場内の製造設備の冷却や空調、ヒートポンプ等に利用するなど、消費者のプロセス効率向上・省エネルギー化にも対応可能。

 今回の実証試験は、機械事業部門とエンジニアリング事業部門の経営資源の相互活用並びに(株)神鋼環境ソリューションとの連携により、水素社会の実現に向けたソリューションを提供するもの。今後も引き続き、グループ総合力を発揮し、同社グループならではの価値を創造していく。

 KOBELCOグループは、グリーン社会へ貢献し、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指していく、としている。
【株式会社神戸製鋼所】

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