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環境ニュース[国内]

東邦ガス、AIでCO2やコストを削減する「AI地域冷暖房(通称 AIちれい)」を開発、2022年5月、名古屋市内における実証実験開始

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.07.11 【情報源】企業/2022.05.09 発表

 株式会社日建設計、株式会社日建設計総合研究所、東邦ガス株式会社、住友商事マシネックス株式会社、株式会社アラヤは、AIで既存の地域冷暖房における課題を解決する「AI地域冷暖房(通称 AIちれい)」を開発した。2022年5月から、名古屋栄三丁目北地域冷暖房において「AIちれい」の実証実験を行う。
 地域冷暖房は、地域における未利用エネルギーを活用しながら、エリア単位で冷暖房用のエネルギーをまとめて製造、地域の複数建物に供給することで環境性・経済性・防災性を高められる都市インフラの重要なシステムとなる。2050年のカーボンニュートラル脱炭素社会の実現に向け、CO2削減効果が見込める地域冷暖房は熱エネルギー分野で着目されている。
 今回開発したのは、AIによってこれらの課題解決を目指す「AIちれい」。AIプログラムを組み込んだエッジパソコンを設置し、運転データを読み込ませるだけで、ローコストかつ短工期で省CO2を実現できるようになる。運転を止めることなく改修も行える。

 提案する3つのAI
 @熱量・送水量需要予測AI
  省エネルギーを達成するには、熱源機を必要な時に必要な台数だけ運転して無駄をなくすことがとても重要となる。今回開発したAIにより数時間先の冷暖房に必要な需要量(熱量・送水量)を予測することができ、必要最小限の台数で運転できるようになる。
 A送水温度判定AI
  需要家側の室内温度や熱負荷の状況をAIが判定して、冷房時には冷水温度を上げ、暖房時には温水温度を下げる運転を行いる。これにより熱源機の効率が向上する。
 B熱源機の省エネ判定AI
  熱源機器は長く使い続けると省エネ性能が低下していき、どの機器を使えば省エネになるのかが分かりづらくなる。今、最も省エネ性能の高い機器をAIで判定し、優先して運転する。
【東邦ガス株式会社】

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