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環境ニュース[国内]

帝人フロンティア、循環型社会の実現に向けたポリエステル繊維の新リサイクル技術を開発

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2022.07.07 【情報源】企業/2022.05.18 発表

 帝人フロンティア株式会社は、環境価値向上を推進するため、環境戦略「THINK ECO」を掲げ、グループ一丸となり衣料から産業資材までの幅広い用途で、環境配慮型の素材や製品を展開しているが、このほど新たに開発した解重合触媒を使用することにより、着色されたポリエステル繊維を石油由来の原料と同等の品質に再生が可能で、従来よりも環境負荷が少ない新たなリサイクル技術を開発した。
 帝人フロンティアは、今回の新たなリサイクル技術の開発を足がかりとして、より一層のリサイクル促進による循環型社会の実現に貢献していくと発表。

 このほど開発した新リサイクル技術は、従来のBHET法に新たに開発した解重合触媒を用いることで、再生ポリエステル原料の変色を抑制することが可能で、石油由来のポリエステル原料と同等の品質の再生ポリエステル原料にリサイクルすることができる。
 また、この新リサイクル技術においては、DMT法よりも工程数が少ないためにエネルギー消費量が少なく、さらには排水、排液、解重合触媒などを再利用することができるため廃棄物の削減が可能。

 帝人フロンティアは、本年5月にパイロットプラントを松山事業所内に設置して実証試験を進めていくとともに、さらに高品質なリサイクルポリエステル原料の生産と環境負荷低減を実現するリサイクル技術の開発に向けて改良を重ねていく。
 また、持続可能なバリューチェーンの実現を目指し、パートナー企業や国内外のコンソーシアムなどと連携して、持続可能なポリエステル繊維の「繊維 to 繊維」のリサイクルを実現する仕組みを構築する。
【帝人フロンティア株式会社】

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