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環境ニュース[国内]

日本郵船、アンモニアReady LNG燃料船のコンセプト設計完了、LNGからアンモニアへ燃料転換可能なネクストブリッジソリューション

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.04.27 【情報源】企業/2022.03.03 発表

 日本郵船株式会社、株式会社MTIおよびフィンランドの船舶技術コンサルタント会社であるElomatic Oy (エロマティック・オーイー)は、アンモニア燃料への転換を前提に置いたLNG(液化天然ガス)燃料船のコンセプト設計を完了した。
 コンセプト設計とは、船会社の船舶運航に関する知見を活かし、建造する船の積荷量、航続距離、船速、燃料容量等船の仕様を検討した設計のことで、将来、造船会社と船を建造する際には、このコンセプト設計を満たせるように設計をする。
 プロジェクトでは将来的にアンモニアが次世代の舶用燃料として普及する事を想定し、LNG燃料船を効率的にアンモニア燃料船に改造・転換する事が可能なアンモニアReady LNG燃料船の建造を目指し、同社グループ及びエロマティックで、コンセプト設計の検討を昨年9月に開始している。

 日本郵船及びMTIでは、外航海運事業における温室効果ガス(GHG)排出量削減の長期目標を、「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」と定め、現在はLNGを主燃料としたLNG燃料船の船隊整備を進めている。同社グループは、LNG燃料船をブリッジソリューションの一つと位置付けており、将来的にはアンモニアや水素など、より環境負荷の低い舶用燃料を使用するゼロエミッション船の投入を目指す。
 今後、22年6月までの期間をPhase1.5として、LNGを主燃料とするケープサイズバルカー及び超大型原油タンカーについて、同様のコンセプト設計行い、さらにPhase2として22年末を目標にコンセプト設計で得られた最適な燃料タンク配置やアンモニア燃料供給装置、船体構造強度を、実際の設計に落とし込み、造船所及び舶用メーカーと実際のアンモニアReady LNG燃料船の設計を進める。
【日本郵船株式会社】

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