一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

欧州環境庁、水環境保全における持続可能な農業の重要性を報告

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2021.03.16 【情報源】EU/2021.02.25 発表

 欧州環境庁(EEA)は、報告書「水と農業:持続可能な解決策に向けて」を公表した。
同庁の最近の調査によると欧州の地表・地下水の状態は良好ではなく、海水も憂慮すべき状態だという。この要因の一つは、農業活動に伴う富栄養化や化学汚染、揚水等による負荷だという。気候変動の影響で一部地域ではさらに負荷が高まり、農業生産へのリスクとなっている。
 こうした負荷に対処するため、EUの政策枠組内で様々な管理措置が取られている。しかし、一部進展は見られたものの依然として持続不可能なレベルで、EU水枠組指令の目標達成に向け、
1)農業生態学的原理・有機農業・自然に基づく解決策による持続可能な管理方法の導入、
2)EU政策の実施・統合、
3)持続可能な農業への移行を促す全体論的アプローチ、を改善すべきと報告書は指摘。次期(2021〜2027年)のEU共通農業政策では一層野心的な措置が必要だという。
 EUは欧州グリーンディールの下、公正・健全で環境保全型の食料システムを目指す「農場から食卓まで(Farm-to-fork)戦略」、汚染ゼロ行動計画等の施策を打ち出しており、これらが十分に実施・運用されれば、より強靭で持続可能な未来への移行が促されるという。
【欧州環境庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク