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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、子供を鉛曝露から守るため「鉛及び銅規則」の改正を最終決定

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2021.01.18 【情報源】アメリカ/2020.12.22 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、子供や地域社会を飲料水による曝露から守る対策強化のため、制定から約30年経った「及び銅規則」(LCR)を大幅に改正する最終決定を発表した。古い家や建物では、給水管や水栓等からが水道水に溶出し重大な曝露源となる可能性があり、特に子供は曝露により知能指数や学力の低下など健康影響が生涯続く恐れがある。同国ではこれまでに、ガソリンの無含有塗料の禁止、旧LCRの実施により、子供の血中濃度の低下が進んだ。しかし旧LCRには不備が多く、許容限度(アクションレベル)の超過により実際に銅管の交換を行った事業者はわずか1%、小さな町では許容限度超過後に腐食抑制処置が行われるまでに最長4年もかかったという。改正LCRでは改善点として、以下等が盛り込まれた。
1)飲料水中の高濃度の検出改善のため科学に基づく検査方法を実施
2)多くの地域社会で速やかに低減措置を講じるための「トリガーレベル」(アクションレベルの前段階の基準)を設定
3)多くの製給水管の完全交換を推進
4)小学校と保育施設での検査を義務化
5)製給水管の場所の特定・公表を義務化
【アメリカ環境保護庁】

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