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環境ニュース[海外]

イギリス、サプライチェーンを通じた熱帯雨林保護のための施策を立法化へ

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2020.11.30 【情報源】イギリス/2020.11.11 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、持続可能なサプライチェーンの構築を通じた熱帯雨林の保護策を法制化すると発表した。森林減少の80%は農業の拡大に起因しており、食料の半分以上を輸入に依存するイギリスは世界の森林に大きな影響を及ぼしている。この法律では、イギリスの大手企業に対し、サプライチェーンに関するデューデリジェンス(注意義務)を求め、生産過程で自然保護のための現地の法律を遵守していない主要作物(カカオ、大豆、ゴム、ヤシ油など)を調達した場合には罰則が科される。
 また政府は「グローバル資源イニシアティブ(GRI)タスクフォース」が先に行った14の提言に対する回答として報告書を公表し、イギリスのサプライチェーンが気候と環境に与える影響を低減するための施策パッケージを明らかにした。これら国内向けの取組に加え、イギリスは2021年開催の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の議長国として、森林減少を招き得る作物の生産国と消費国の連携を促し、サプライチェーンの持続可能性向上を地球規模で加速させる中心的役割を果たしていくという。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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