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環境ニュース[海外]

ドイツ 2018年の容器包装廃棄物排出量は前年比からさらに増加

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2020.11.06 【情報源】ドイツ/2020.10.27 発表

 ドイツ連邦環境庁は、2018年のドイツ国内の容器包装廃棄物の排出状況とそのリサイクルに関する報告書を公表した。これによると、一年間で排出された容器包装廃棄物量は合計1,890万トン(2017年比で0.7%増、2010年比で17.9%増)、一人当たりの平均227.5kgであった。特に一般消費者による廃棄物量の割合が高く、全体の47%を占めている(2017年比1%増、2010年比20.6%増)。容器包装廃棄物リサイクル率は、ガラス(83.0%)、紙・段ボール(87.7%)、スチール(91.9%)、アルミ(90.1%)は比較的高いリサイクル率を達成しているものの、プラスチック(47.1%)や木材(25.3%)は、リサイクル率を高める必要があるとしている。2019年には、より高いリサイクル率を求める新容器包装廃棄物法が施行しており、プラスチック包装材のリサイクル率を2019年に58.5%、2022年に63%にすることが定められている。また、流通業者や産業界が運営する収集システム「デュアルシステム」のライセンス料金は、容器包装の環境への影響を考慮して設定されるようになった。連邦環境庁は、容器包装の消費量の増加理由は多岐にわたるが、経済成長に伴う製品の増加が容器包装の増加をもたらしているとしている。一方で、新型コロナウィルスの世界的流行が容器包装の消費に与えている影響については不明ではあるが、飲食のテイクアウトに伴う容器包装の消費増加が予想できるとしている。
【ドイツ連邦環境庁】

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