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環境ニュース[海外]

欧州委員会、エアコンと開閉装置のFガス代替物質に関する報告書を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.10.19 【情報源】EU/2020.09.30 発表

 欧州委員会は、個別分散空調システム(いわゆるビル用マルチエアコンとシングルエアコンを含む)と電気開閉装置に使用されている温室効果のあるフッ素化ガス(Fガス)の代替物質に関する報告書2件を発表した。空調には冷媒としてハイドロフルオロカーボン(HFC)が、開閉装置には絶縁、電流遮断のために六フッ化硫黄(SF6)が使用されている。どちらも大気中に残留し温室効果が高いFガスである。報告書は、代替可能性のある物質について地球温暖化指数、実用化可能性、信頼性、エネルギー効率、コストを分析し、現在の生産能力も明らかにした。冷媒としてプロパン、HFC32、HFC161等12物質の代替可能性が検討された。開閉器については電力、配電網での位置別に検討され、工業用窒素や酸素などを利用したSF6フリーの可能性等について検討された。ただし、代替物質の利用がコスト高となる場合もあるので、そのための措置をとる必要があるとしている。
 今回の報告書は、代替品の検討を義務付けているEUのFガス規則(No 517/2014)に基づき作成された。Fガス規制見直しの資料とされる。欧州委員会は、新Fガス規則を2021年末までに提案する予定である。
【欧州委員会】

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