スウェーデン、初の気候政策行動計画を立法府に提出

【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2020.01.15 【情報源】スウェーデン／2019.12.17 発表

　スウェーデン環境省は、政府が気候を全関連政策分野に統合する初の気候政策行動計画を立法府に提出すると公表した。この行動計画は政府法案の中で提示されるもので、スウェーデン社会全体での排出量削減のため、政府が次の総選挙までの期間に実施する132の包括的措置が提案されている。陸上の氷床融解、海水温の上昇、頻発する大規模な森林火災等、世界の気候は深刻な非常事態で、地球生態系、人類の幸福、世界規模の安全保障等には安定した気候が必要不可欠として、スウェーデンは化石燃料のない世界が可能なだけでなく、人類繁栄の促進にもなり得ることを率先して示す重要な措置に踏み出すとしている。気候政策の統合には製造業、輸送、農業、林業等のあらゆる部門が2045年までに大気への温室効果ガス排出を正味ゼロにするスウェーデンの気候目標達成に貢献することが必要となる他、あらゆる関連法が気候政策枠組と一致しているか再検討され、気候目標に沿う社会的目標の再構築、関連分野での提案への気候変動影響評価の実施作業には政府も関わるという。【スウェーデン環境省】