一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

日本生命保険、オーストラリア海水淡水化プラント運営プロジェクトに融資を実行

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2017.10.26 【情報源】企業/2017.10.19 発表

 日本生命保険は、オーストラリア南東部のビクトリア州メルボルン市の海水淡水化プラント運営プロジェクトに対して融資を実行した。同州の渇水対策を担うプロジェクトを支援する意義のある取り組みと判断し、シンジケートローンの組成段階から参加した。日本生命にとって同国のプロジェクトへの融資は初めてだ。

 大規模な干ばつが繰り返し起きているオーストラリアでの渇水対策を目的にした官民連携プロジェクト(PPP)に、1億7600万オーストラリアドル(約156億円)を融資した。プラントはビクトリア州ウォンサッギに位置し、32haの面積がある。世界最大級の海水淡水化施設で、1日約40万t(年間1500億L)の造水能力を持つ。

 この海水淡水化施設は、約460万の人口があるメルボルン市の年間水使用量の約3分の1を賄うことができる。海水淡水化プラント、給水パイプライン、海水取水排水トンネルで構成する。稼働に必要な電力は、ビクトリア州内の風力発電で賄われている。施設は2012年12月に完成し、プロジェクトは2039年9月までを予定する。

 融資は、プラントの安定運営を支える借り換え資金として提供する。日本生命の融資額1億7600万オーストラリアドルは、借り換え総額の23%を占める。長期間にわたる利回りも期待できる。日本生命は2020年までにESG(環境・社会・ガバナンス)債などへの2000億円の投融資を目標に掲げ、今回もその1つに位置付けた。
【日本生命保険相互会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース