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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、ガスタービンの新タイプを投入、効率向上でCO2削減

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.12.19 【情報源】企業/2016.12.14 発表

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、ガスタービンの新タイプを市場に投入した。同社は三菱重工業と日立製作所の事業を統合し、火力発電システム全般を手掛けている。最新鋭ガスタービン「J形」に空気冷却方式「JAC(Jシリーズ・エア・クールド)形」を導入した。発電効率がさらに向上し、63%以上になる。旧式設備と比べてCO2排出量が大幅に削減できる。

 JAC形ガスタービンは、ガスと蒸気の発電を組み合わせたコンバインドサイクル運転で出力54万kW級か、同72万kW級の発電が可能になる。J形の燃焼器を蒸気冷却から空気冷却に変換する改造を行うとともに、タービンの翼の冷却構造を最適化して高い燃焼温度に耐えられるようにした。世界で最も効率的で信頼性が高いガスタービンだという。

 旧式の石炭火力発電設備をJAC形ガスタービンに置き換えると、CO2排出量が70%近く削減できるようになる。JAC形は、MHPS高砂工場(兵庫県高砂市)の実証設備、複合サイクル発電所で運転・負荷試験を実施した後、数千時間の商業運転で信頼性を確認した。現在は99.5%の信頼性を示しながら、1万1000時間以上の商業運転を継続している。

 空気冷却は、従来のJ形の蒸気冷却より起動時間が早いうえ、冷却用の蒸気をつくる設備が不要で、その分の燃料消費が低減できることから、効率を高められる。J形の発電効率は61%以上だった。J形については、MHPSは45基を受注し、うち21基が稼働している。これまでにない99.3%の信頼性を確保して33.5万時間以上の商業運転を達成した。【三菱日立パワーシステムズ株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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