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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズなど、福島に計画の石炭ガス化複合発電設備を連続受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.12.06 【情報源】企業/2016.12.01 発表

 三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)を幹事会社にする共同企業体は、福島県いわき市と広野町にそれぞれ計画されている石炭ガス化複合発電(IGCC)設備を連続受注した。IGCCは、従来の石炭火力に比べて発電効率を高め、CO2排出を低減する。2020年9月と2021年9月の運転開始を予定する。

 いわき市の設備は、勿来(なこそ)IGCCパワーが造る。同社には、三菱商事子会社で発電事業の三菱商事パワー、三菱重工、三菱電機、東京電力ホールディングスと、同社傘下で燃料・火力発電事業の東京電力フュエル&パワーや東北電力などが出資する発電事業会社の常磐共同火力の計5社が出資する。出力54万kWで、常磐共同火力の勿来発電所隣接地に設ける。

 広野町の発電所は、三菱商事パワー、三菱重工、三菱電機、東京電力ホールディングスが出資する広野IGCCパワーが、東京電力フュエル&パワーの広野火力発電所に設置する。54万kWの出力がある。受注した共同企業体はMHPSと、三菱重工、三菱電機、MHPSグループで環境改善装置を手掛ける三菱日立パワーシステムズ環境ソリューションで構成する。

 IGCCは石炭を高温・高圧のガス化炉でガスにし、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率のコンバインドサイクル方式で発電する。従来の火力発電では利用に課題がある低品位炭も活用でき、資源の有効利用と環境保全の両面からニーズの高まりが予想される。MHPSは、共同企業体各社とプロジェクトを確実に推進し、IGCCの技術向上を図る。【三菱日立パワーシステムズ】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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