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環境ニュース[国内]

東レ、山梨県などとCO2フリーの水素エネルギー社会へ向けた技術開発協定を締結

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.11.08 【情報源】企業/2016.11.04 発表

 東レは、山梨県、東京電力ホールディングス、電力プラント・機器を手掛ける東光高岳と、CO2フリーの水素エネルギー社会に向けたP2G(パワー・ツー・ガス)システムの技術開発と実証研究に関する協定を11月4日に結んだ。甲府市に設備を設置する。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採択された。

 P2Gシステムは、再生可能エネルギーで発電した電力で水素を製造し、貯蔵・利用する方法を意味する。長期間の貯蔵や輸送が可能な水素の特性を生かす。太陽光や風力発電など天候の影響によって変動する発電量の安定化につながる技術として期待されている。製造段階でCO2が発生しないため、環境負荷低減への大きな効果が見込まれる。

 東レなど4者は甲府市の米倉山で太陽光発電の電力から水素を製造、貯蔵・利用するP2Gシステムの基盤技術確立を目指す。NEDOの採択を受け、将来の可能性や技術課題の明確化など、基礎的な検討に着手した。2020年度末まで開発・研究を進める。山梨県は電力系統安定化対策で電力貯蔵技術を開発し、再生可能エネルギーの導入を促進する。

 東レはこの事業を含め、水素を燃料に発電する燃料電池の電解質膜、電極基材や、水素を製造する水電解向けの材料開発、製造・販売を通じ、水素関連技術の発展を後押しする。4者は再生可能エネルギーの利用拡大を踏まえ、水素を活用して課題を解決すると同時に、CO2フリーの水素エネルギー社会実現に向けて連携して事業に取り組む。【東レ株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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