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環境ニュース[国内]

宇部興産、リチウムイオン電池用セパレーター製造設備を増強、車載用需要に対応

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.10.04 【情報源】企業/2016.09.29 発表

 宇部興産は、リチウムイオン電池用のセパレーター製造設備の増強を決めた。車載用でのリチウムイオン電池の需要増大に対応する。2018年4月の完工を予定して堺工場(堺市西区)を増強する。宇部ケミカル工場(山口県宇部市)と合わせた生産能力は2億5000万m2になる。その後も段階的に能力を引き上げ、2020年ごろには計3億m2を見込む。

 リチウムイオン電池は、正極材と負極材の間をリチウムイオンが行き来することで充電と放電を繰り返す。セパレーターは正極材と負極材を分離する役割があり、ショートを防ぐ。宇部興産は「ユーポア」の商品名で展開している。独自技術の製法で均一な微細孔構造を持ち、単層と複層が可能になる。 車載向けとして多くの採用実績がある。

 宇部興産は宇部ケミカル工場で1994年にセパレーターの生産を始め、市場の伸びに合わせて生産能力を高めてきた。2013年には堺工場が生産を開始し、2カ所の製造拠点で供給の安定性を図りながら需要に応えている。今後ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などで大きな成長が期待されることから、製造能力を一層増やすことにした。

 宇部興産は2016年度からの中期経営計画でセパレーター事業を「積極拡大事業」に位置付ける。製造設備の増強で需要増にタイムリーに対応し、車載用途での存在感を高める。2011年に設立した日立マクセルとの共同出資会社、宇部マクセルでも高機能塗布型セパレーターを手掛け、トヨタ自動車の最新HV「プリウス」の電池に採用された。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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