一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を福島県いわき市で実施
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2012.05.31 【情報源】環境省/2012.05.31 発表
環境省は、福島県いわき市の株式会社クレハ環境においてPCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施すると発表。環境省では、微量のPCBを含む廃棄物の処理体制の整備を図るため平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきている。
今回は、PCBを含む廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うこととしており、福島県いわき市の株式会社クレハ環境の協力を得て、焼却実証試験を実施することにしたもの。
試験は、平成24年6月5日〜7日に実施する予定で、PPCBを含む有機顔料、化学製品製造過程の副生成物、防護具等、廃酸及び廃アルカリを焼却し、処理後の燃え殻、ばいじん、排ガス、排水及び周辺大気等のPCB濃度等を分析することにより、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実に処理されていることを確認する。焼却は、燃焼ガスの温度を1,100℃以上に保ちながら、2秒以上滞留させて行う。
なお、環境省では、平成18年3月から平成24年2月にかけて、微量のPCBを含む廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を14箇所の施設で合計31回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認している。【環境省】