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環境ニュース[海外]

欧州委員会 自然資源の持続可能な使用に関する戦略を提案

環境行政 行政資料】 【掲載日】2006.01.10 【情報源】EU/2005.12.21 発表

 欧州委員会は、自然資源の利用を、一層、持続可能なものにすることを目指す新しい戦略を提案した。その目的は、経済が成長する中、欧州及び世界において、資源利用に伴う環境影響を削減することにある。
 持続可能でない資源利用の影響としては、化石燃料の使用の結果としての気候変動、水資源、土壌および特定の漁業資源の過剰利用などが挙げられる。国連の支援を受けて行われたミレニアム生態系アセスメント報告書では、人類に原材料を供給し、地球上の生物の生存を支えている24の生態系サービスのうち、15件について、悪化している、あるいは、持続可能な利用がなされていないという状況が明らかになった。
 本戦略では、知見を改善し、モニタリング・ツールを開発し、特定の経済部門、各EU加盟国及び国際レベルでの戦略的アプローチを構築することに重点が置かれる。戦略は、3つの目標として、「高付加価値化(少ない資源で価値の高いものを生産)」、「環境影響の削減(環境効率性の増大)」、「より良い選択肢」という3点を掲げ、以下のような措置を提案している。
●自然資源に関する知見を共有するデータセンターを設立し、意思決定者に情報を提供する。
●UNEPとの協力のもと、資源利用について科学的助言を行う独立した国際的なパネルを設立する。
●欧州委員会、加盟国及び関係者の代表によるハイレベル・フォーラムの指針に基づき、国別の措置及びプログラムを策定する。
●経済成長・雇用戦略の分野で、欧州委員会が策定しようとする経済部門の行動計画において、資源利用による環境影響を考慮する。
●戦略目標に対する進捗を定期的に検討し、モニタリングするための指針値を2008年までに策定する。
 なお、本戦略はEUの「第6次環境行動計画」に基づいて策定される、7つの分野別戦略のうちの1つであり、同日、提案された「廃棄物に関する分野別戦略」と密接な関連を持つ。【欧州委員会】

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