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環境ニュース[海外]

UNEP イラクにおける被汚染地域の浄化事業をスタート

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2005.11.17 【情報源】国連/2005.11.10 発表

 イラクにおける環境ホットスポットの調査を踏まえ、バクダッド南部のアル・カディシヤ金属メッキ工場における環境浄化事業がスタートすることになった。同工場は、2003年に爆撃され、解体されたが、工場跡地には、シアン化物を含む多くの有害廃棄物が放置されたままになっている。浄化プログラムは、12月から6カ月間の予定で、シアン化合物などの除去、貯蔵、処理作業を行う。
 また、アル・スワイラの農薬倉庫においても浄化事業が実施される。この2件の事業に、90万ドル(9900万円)が充てられる。
 イラクでは、イラク復興信託基金を通じた日本政府の援助により、環境評価事業等が行われており、ホットスポットの調査もその一環として2005年4月に実施された。調査報告書では、アル・カディシヤ金属メッキ工場、アル・スワイラ農薬倉庫の他、カン・ダリ石油化学製品倉庫、アル・ミシュラク硫黄鉱山施設及びオウイリージ兵器鉄くず置き場の5カ所がホットスポットとされた。報告書で勧告された事業をすべて行うには4000万ドル(44億円)が必要とされている。
 UNEPのテプファー事務局長は、戦争と旧イラク政権の貧弱な環境管理が、イラクの人々とイラクの環境に傷跡を残したと述べる。また、最近設置されたイラク環境省のオスマン環境大臣は、本日発表された事業は、ほんの始まりだとして、これから、全ての汚染地域を見つけ出して評価し、システマチックに回復していく必要があると指摘した。オスマン大臣は、事業遂行のため、国際社会からの支援を呼びかけている。【UNEP】

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