一般財団法人環境イノベーション情報機構
持続可能な消費と生産に関する新指標を発表
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2005.04.21 【情報源】イギリス/2005.04.04 発表
環境影響を減らしながら、経済成長が達成される方向へイギリスが歩んでいることを示す指標が、4月4日に発表された。今回初めて発表された「持続可能な消費・生産指標」は、経済成長と環境悪化のデカップリング(経済成長と環境悪化のつながりを断ち切ること)の達成状況を示す、18の指標で構成されている。
新しい指標によれば、一定の分野では進捗が見られるものの、他の分野では、一層の取組みが必要であることが明らかとなった。具体的な状況は以下のとおり。
●大気汚染物質(SO2、NOx、粒子状物質など)の排出削減、河川の水質改善、既存開発用地での再開発については、進歩が見られる。
●家庭及び道路輸送からの影響については、一層の取組みが必要。農地の野鳥を確実に増加させるためにできることも未だある。
●水の使用量、航空機からの排出レベルについては、経済成長とのデカップリングを示す兆候は全く見られなかった。
●廃棄物と魚の資源量については、さらにモニタリングを行っていく必要性がある。
イギリス環境・食糧・地方事業省で、「産業と環境」を担当するウィッティー大臣は、新しい「持続可能な開発戦略」においても、メーカー、小売業者及び消費者を対象に、よりよい製品の開発・生産・購入・使用を促進するための行動が示されたことに触れ、今回の指標は、こうした提案の進捗状況をモニタリングするのに役立つとコメントした。【イギリス環境・食糧・地方事業省】