一般財団法人環境イノベーション情報機構
アフガニスタンで環境法が制定される
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2006.01.18 【情報源】国連/2006.01.03 発表
長らく紛争の続いてきたアフガニスタンで、UNEPの支援を受け、自然資源と環境の保護を目的とした法律が制定された。新しい環境法は、同国の野生生物、水域、森林、大気や土壌の保全を目的とする、初めての法令となると思われる。アフガニスタンでは、20年以上にわたる紛争、難民の移動、政治的な混乱、管理不足などにより、自然資源は相当なダメージを受けた。また、最近の干ばつは影響を悪化させた。その結果、自然災害への脆弱性や食糧不足が深刻になっている。関係組織の能力不足や法律の未整備も課題である。
こうしたギャップを埋めるため、UNEPは、アフガニスタン政府、国際自然保護連合(IUCN)、その他の専門家と協力し、環境法の立案を支援した。
同法は、持続可能な自然資源の利用や管理、被害を受けた環境の修復に必要な枠組みを示すもので、また、関係機関の責任を明確にするとともに、遵守や執行に関する規定も盛り込んでいる。
同法の制定は、環境管理のキャパシティ・ビルディングと組織づくりのための3ヵ年プログラム(2003年10月制定)の一環となるもの。当該プログラムは欧州委員会、フィンランド政府、地球環境ファシリティ(GEF)の資金援助を受けて実施されている。【UNEP】