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OPRC条約 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

OPRC条約

オーピーアールシージョウヤク   【英】International Convention on Oil Pollution Preparedness, Response and Cooperation, 1990  [同義]油による汚染に関わる準備、対応及び協力に関する国際条約 

解説

油による汚染に関わる準備、対応及び協力に関する国際条約」のこと。1989年に米国アラスカ沿岸で発生した大型タンカー「エクソン・バルディーズ」の事故を契機とし、翌1990年、大規模油流出事故に対応するための国際協力体制の整備等を目的に、国際海事機関(IMO)本部(ロンドン)で開催された条約採択外交会議において採択されたもの。発効は1995年、日本は1995年10月に加盟している。2006年2月現在、86カ国が締約している。

条約の目的は、船舶、沖合い構造物、海洋施設及び油関施設に関わる大規模油汚染事故の被害の軽減にあり、汚染事故に対応するための通報等情報の交換、油による汚染に対する緊急時計画の作成、準備及び対応のための国家的及び地域的な体制作り、汚染対応に関する国際協力、研究開発に関する相互援助及び技術協力の推進等について定めている。

なお2000年には、対象物質の範囲を危険物質および有害物質(Hazardous and Noxious Substances, HNS)に拡大するOPRC-HNS議定書が採択されている。

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