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静脈産業 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2015.01.22

静脈産業

ジョウミャクサンギョウ   【英】Venous Industry  

解説

自然から採取した資源を加工して有用な財を生産する諸産業を、動物の循環系になぞらえて動脈産業というのに対して、これらの産業が排出した不要物や使い捨てられた製品を集めて、それを社会や自然の物質循環過程に再投入するための事業を行っている産業を、静脈産業と呼んでいる。

原料調達から製造まで一連のビジネスシステムとして効率化が図られてきた動脈産業とは異なり、静脈産業においては、それぞれの過程で新たなリスクやコストの問題に直面しており、今後の成長が見込まれている反面、様々な課題を抱えている。

代表的な静脈産業は、リサイクル産業であるが、取引形態に着目して、次のように類型化されている。

(1)個別リサイクル法などによりリサイクルシステムが構築されているもの(容器包装、家電、自動車、小型二次電池、パソコン)

(2)基本的に有価物として使用済み製品等が再生資源として利用されているもの(紙、衣料品、金属、びん等)

(3)基本的に逆有償で使用済み製品等が再生資源として利用されているもの(焼却灰のセメント原料化、廃プラスチックの高炉原料化等)

(4)使用済み製品から抜き取られた部品が再生部品として利用されているもの(複写機、レンズ付きフィルム等)(2014年5月改訂)

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