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生態系を活用した防災・減災 環境用語

作成日 | 2022.08.22  更新日 | 2022.09.08

生態系を活用した防災・減災

セイタイケイヲカツヨウシタボウサイ・ゲンサイ   【英】Ecosystem-based DisasterRiskReduction  [略]Eco-DRR  [同義]Eco-DRR 

解説

災害をもたらす自然現象が発生することを前提に、健全な生態系がもつ防災・減災機能を積極的に活用して、人命や財産への災害リスクを低減させる考え方。

生態系サービスによる緩衝機能を発揮させることだけでなく、食糧や水の供給などの機能により地域社会を支える対策なども含まれる。

Eco-DRRの考え方は、持続的でレジリエントな地域発展を目指すとともに生物多様性保全との相乗効果をもたらすものとして、生物多様性条約締約国会議等の場でも注目されており、日本では東日本大震災からの復興に関連して、環境基本計画、国土強靭化基本計画、気候変動適応計画などにも位置付けられている。

気候変動による災害に対応しようとする場合には、EbA生態系を活用した気候変動適応)の概念と重複するが、Eco-DRRでは地震や噴火など気候変動によらない災害も対象とされている。(2022年7月作成)

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