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ミヤコタナゴ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.15

ミヤコタナゴ

ミヤコタナゴ   【英】Miyako Bitterling  

解説

コイ科タナゴ亜科の淡水魚。日本固有種。千葉県、埼玉県、栃木県の一部に分布し、丘陵や平野部の、湧水を水源とする水のきれいな細流やため池などに生息する。底生の小動物などを中心とした雑食性。全長4.5-6cmと、日本のタナゴ類の中では小型。

かつては関東平野に広く分布していたが、分布域の多くが都市圏に隣接していたため、開発によって生息域が急激に失われ、激減した。郊外においても河川改修や圃場整備などによって生息域が失われており、絶滅の危機に瀕している。

1974年に種指定の天然記念物に指定され、1994年には種の保存法(1992)にもとづく国内希少野生動植物種に指定されている。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類(CR)。保護のためには、産卵母貝であるマツカサガイの再生産が可能な、湧水を含む広域な生態系を保全していく必要がある。

なお、栃木県大田原市羽田地区にある生息地は、種の保存法に基づく「生息地等保護区」に指定(1994年)されている。

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