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燃料電池自動車 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2017.07.18

燃料電池自動車

ネンリョウデンチジドウシャ   【英】Fuel Cell Vehicle  [略]FCV  

解説

燃料電池を搭載し、燃料電池により発電した電力で走行する自動車。自動車用燃料電池では、燃料として水素が用いられ、水素と酸素を触媒により結合する過程で電気を発生させる。電気自動車の蓄電池部分が燃料電池に置き換えられ、圧縮水素タンクを搭載したものと考えればよい。エネルギー利用効率が高く、排出ガスがクリーン、圧縮水素はエネルギー貯蔵効率が高いため、一回充填当たりの走行距離は、化石燃料使用の従来車と同等。既に、一部自動車メーカーから市販されているが、まだ、価格が高いという問題点がある。

日本においては、将来の自動車技術の主流の一つとして有望視されており、研究開発、商品化が積極的に行われている。今後の課題としては、車両のコストダウンの他に、水素の全国供給体系の構築、水素の低コスト化、非化石燃料由来の水素の大量製造技術の確立がある。

2014年12月にトヨタは量産型の燃料電池車として価格723万円のMIRAIを販売している。一充填(3分)で走行距離は650kmとなっている。2016年3月にはホンダが走行距離750kmで価格766万円の燃料電池車クラリティフューエルセル(CLARITY FUEL CELL)を販売した。(2017年5月改訂)

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