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三陸復興国立公園 環境用語

作成日 | 2012.05.16  更新日 | 2016.10.05

三陸復興国立公園

サンリクフッコウコクリツコウエン   【英】Sanriku Fukko (reconstruction) National Park  

解説

2011年3月11日に発生した東日本大震災による巨大津波により三陸沿岸は未曽有の被害を受けた。岩手県沿岸域の陸中海岸国立公園も多くの利用施設が被災し復旧・再整備が行われている。震災の復興に当たり、環境省は三陸地域の自然公園等を活用した復興の考え方について中環審に諮問し、2012年3月9日に答申が取りまとめられた。答申では、「国立公園の創設を核としたグリーン復興」が基本理念とされ、3つの基本方針「自然の恵みの活用」「自然の驚異を学ぶ」「森・里・川・海」のつながりを強める」が示された。具体的取組(グリーン復興プロジェクト)の中核としては三陸復興国立公園の創設が掲げられた。

三陸復興国立公園は、陸中海岸国立公園を中核とし、青森県八戸市の蕪島から宮城県石巻市・女川町の牡鹿半島まで及びその周辺の自然公園を対象として再編成を行うこととし、2013年5月には北部地域が拡張され公園名称を変更、2015年3月に南部地域が拡張された。なお、三陸復興国立公園の「復興」については、当面の名称であり「復興」が完了したのちにはふさわしい名称を検討することとされている。また、今回の震災で大きな被害を受けた福島県相馬市松川浦から青森県八戸市蕪島までを結ぶみちのく潮風トレイルも整備が進められている。このロングトレイルは、南北を結び交流を深める役割を果たすとともに津波避難路の整備なども行われる計画となっており、公園の再編成、名称変更と合わせて、復興への大きなステップとなることが期待されている。(2016年3月改訂)

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