エンジンオイル(廃油)の危険性について
登録日: 2004年12月20日 最終回答日:2005年02月18日 健康・化学物質 公害予防/被害
No.8836 2004-12-20 11:15:05 やまだ
突然のメール失礼します。
先般よく見かけるのですが、自動車オイルを交換する際に、新オイル缶のパッケージに、廃油を長時間皮膚にふれると、皮膚ガンになるおそれがあると動物実験でみとめられました。と記載してあるのですが、これは、オイルが劣化したことにより発ガン性物質となり皮膚ガンを発生させるというものなのでしょうか?新オイルでは、問題ないというとなのでしょうか?ちなみに、その廃油を舐めたりしたら、内臓もガンになってしまうのでしょうか?単純に、タバコ等の発ガン性物質を舐めているようになる感じでしょうか?
(ディーゼル車の排ガス吸う方が危ないですか?もしくは、排ガスと廃油の有毒ガス成分おなじでしょうか?)
最近車屋でオイル交換をしてもらって、作業員が汚れた手や服で私の車の車内にのりこみ、カギをわたされてのですが、そのあと車内やカギに廃油等の汚れがついていて、それがあやまって私の口にはいったら?と過度の反応をしてしまうのですが、それより、タバコの複流煙を吸う方や、アルコールを過度に飲んだ方が、ガンになりやすのですか?気にし過ぎる方がまいずような気も・・・・
(今まで気にせず、平気にいろんなところさわった後に、素手で物を食べてたときもあったようなきがしますし、気にしてなかったのですが、その表示をみてから・・・)
ちなみに、排ガスを1回すうときの有害物摂取量と、廃油をひと舐め(おおげさですが唇に触れて舐めてしまった場合)したときの有害物の摂取量としてどちらが多いでしょうか?
いたらない質問ですが、よろしく御解答ください。
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No.8843 【A-1】
Re:エンジンオイル(廃油)の危険性について
2004-12-21 16:16:58 コロ (
しかし、楽観的に過ぎると言われるかもしれませんが、発がん性を認めたというのは、例えば、ある物質を毎日ラットに注射し続けて、何十日か後に何匹かに癌が発生したというような実験結果によるものだったと私は記憶しています。
少し触れたくらいで癌になるような物質であれば、注意書きへの記載どころか、製造販売そのものが禁止になっているはずです。あまり気にする必要はないと私は思うのですが。
No.8850 【A-2】
Re:エンジンオイル(廃油)の危険性について
2004-12-21 20:00:44 ちしゃ (
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=8618
にありますが、ここでも特に問題はないのではないかという意見が大勢です。
最近は各社ともMSDSを請求すれば公開するようになっています。
心配でしたら、請求されてみては?
http://www.showa-shell.co.jp/products/msds/index.html
http://www.cosmo-lube.co.jp/car/carproduct1.html
この中でhttp://www.showa-shell.co.jp/products/msds/index.htmlの
MSDSはかなり詳しいものですが、
「経済性を重視したい人へ」という一般的な自動車エンジンオイルのMSDSで
・発ガン性については「IARCで人への発ガン性について分類できないもの」
と分類されている、
・EUでも発ガン性物質としての分類を適用する必要はないとされている。
・動物実験では長時間触れた場合に皮膚ガンになる可能性が報告されている(コロさんの書かれたように、通常では考えられないほどの量を曝露した場合と思われます)
との情報があります
MSDSについては潤滑油協会ホームページにも説明があります
http://www.jalos.jp/jalos/msds/index.html
No.8855 【A-3】
Re:エンジンオイル(廃油)の危険性について
2004-12-22 10:48:53 循(じゅん) (
潤滑油は、潤滑油基油と各種の添加剤が調合されています。
潤滑油基油は原油(重質油成分)を減圧下で蒸留し、潤滑油として有効な成分を取り出した後、高温・高圧の条件下で精製しています。(水素化改質等)
動物実験により、PCA(1)を含む油には皮膚炎と悪性腫瘍の発生が認められましたが、PCAを含まない水素化改質油では皮膚炎の発生は認められませんでした。
一般に市販されているエンジンオイルには、製造段階においてPCAが含まれていないことが確認されています。
エンジン内部ではピストンの潤滑作用のためエンジンオイルがピストン(シリンダー)に吹き付けられます。エンジン内部では、不完全燃焼に由来して煤(スス)が発生します。このススにはPCAが含まれています。
エンジンに入り込んだオイルにはススが滞留しますので、徐々にPCAの濃度が高まってくる可能性があるわけです。
そこで、エンジンオイルのMSDSには「使用済みオイルの取扱いには用心しなさい」という言葉が添えられているわけです。(2)
ちなみに、海外で流通しているオイルのMSDSには「皮膚についた油を石鹸と水でよく洗うことにより徹底的に除去すれば、人間に重大な効果があるとは予想されません。」といった言葉もあわせて添えられています。
(1)PCA:Polycyclic Aromatics(PAHと同意語)
多環芳香族炭化水素のうちベンゼン環が3個以上連なったもの。
(2)CONCAWE report No.3/82 「Precautionary advice on the handling of used engine oils」
(参考1)
EUではCONCAWEにて検討を続け精製条件にかかわらず鉱物油に含まれるPCA量が3% 以上の物は「発がん性の危険あり」の表示を義務づけ1996 年EU 加盟国にて採用となりました。
現在、日本国内で生産される潤滑油基油はそのほとんどが3%未満となっているとのこと。
潤滑油協会ホームページ(www.jalos.or.jp)
(参考2)
Toxicological Profile for Used Mineral-based Crankcase Oil
CAS# 8002-05-9
(http://www.atsdr.cdc.gov/toxprofiles/tp102.html)
No.8856 【A-4】
Re:エンジンオイル(廃油)の危険性について
2004-12-22 10:59:51 KAN (
たばこや日々の口に入れる食事のほうがはるかに大きいと思います。
このQ&Aでも、プラスチックを誤って燃やしたことによる
ダイオキシン発生を気にして質問をされた人がいますが、
そういう突発的、例外的な事象による影響はかなり少ないと考えてよく
日本人の場合、ダイオキシンもほとんど魚からの摂取です。
参考
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=6679
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=1733
(ただし、突発的な現象でもケースバイケース。
あきらかに体調が悪くなったようでしたら
すぐに医者に行かれたほうがよいです)
食生活の影響がいかに大きいかとい例としては
こんどのお正月休みにファーストフードだけを1か月
食べ続ける実験をした映画が上映されますが、
この映画で全くの健康体だった人が
実験開始後21日めにしてドクターストップがかかるほどになったことが報告されています。
http://www.supersizeme.jp/
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/movie/review/re041210.htm
なお食品の健康リスクについては厚生労働省や農林水産省ホームページに
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/top.htm
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/index.html
たばこについても厚生労働省ホームページに
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/main.html
情報がありますので、興味があるようでしら、アクセスされるとよいでしょう。。
No.9598 【A-5】
Re:エンジンオイル(廃油)の危険性について
2005-02-18 23:56:10 cosumo (
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