環境Q&A

No.5463 【A-1】

Re:あと、約８０年しかないの...？

2004-03-30 18:32:27 papa （

下水道の普及率は年々向上しています。今から数１０年前までは、一部の大都市を除きほとんどが家庭雑排水をそのまま河川に流していました。近年では下水道普及率は５０％を超えるまでになりました。このままいくと更に普及率は高くなるので、垂れ流しは近い将来に皆無になると思います。そういった現実を見ると、家庭雑排水の処理は私たちが納めた税金を使って着実に進んでいます。
お尋ねの件は「根も葉もない噂話」か、以前に世界が破滅するといって「不安を煽って信者を集めるような団体」が流布している風説の類だと思われます。
世界が破滅するような危機は、家庭雑排水ではなくやっぱり戦争でしょう。平和に暮らせるようお互いに努力したいと思います。

No.5465 【A-2】

Re:あと、約８０年しかないの...？

2004-03-30 19:30:52 君山銀針 （

環境時計というのは旭硝子財団が毎年世界中で環境問題にとりくんでいる人にアンケートを実施してまとめている面白い取り組みですが、基本的には、「どのくらい不安か」という意識調査で科学的根拠はない数字です。私もアンケートに答えたことがあります。

アンケートの内容についてはこちら．．．
http://www.af-info.or.jp/jpn/questionnaire/questionnaire.html

１５年度の結果
http://www.af-info.or.jp/jpn/questionnaire/enquete2003/result1.html

ただし、これからのことは私たちの今後の行動にかかっています。何も対策をとらない、環境にとって今よりわるいことをすることがあれば、環境はどんどん悪化してしまいます。

たとえば、経済産業省の関連機関のＲＩＴＥの試算
http://www.rite.or.jp/Japanese/kicho/kikaku/world/world01/01-30_31.pdf
では何も対策をとらない場合、2100年の時点で二酸化炭素の濃度が現状の2倍以上740ppmv）に上昇し、世界の平均海面は50cm以上上昇するそうです。防護服に酸素ボンベはさすがにないと思いますが、こんな温度変化があれば、当然野生生物や農業（食糧）などに与える影響も大きく、野生生物の絶滅や飢餓が増えているでしょう。

その反面、きちんと対策をとった場合には影響は抑えられます。

国連環境計画が、２０３２年までの地球の様子を、環境対策を行ったケースやそうでないケースにわけて予測した情報も　http://gec.jp/gec/JP/publications/GEO3.pdf　にありますが、これもどのような対策をとるかで未来像が変わってきます。

大切なのはどのような行動をとるか、ということだと思います。