一般財団法人環境イノベーション情報機構
リターナブル瓶(或はデポジット制)の普及に関して
登録日: 2004年02月24日 最終回答日:2004年03月01日 ごみ・リサイクル リサイクル
No.5140 2004-02-24 23:04:41 kato
日本においてリターナブル瓶が普及しないのはどのような背景・原因があるからなのでしょうか。一見するとデポジット制などで、瓶飲料を普及させてしまえば、容器代は消費者に返ってくるわけで、リターナブルのほうがお得な感もあります。それなのに、なぜペットボトルが普及し、それを大量リサイクルしよう、というトレンドになっているのでしょうか。
リターナブルにするとペット容器産業にとって大きな打撃になるからでしょうか?その辺で利害が絡んでいるのでしょうか?
それともやはり消費者にとってリターナブル瓶やデポジット制は受け入れられがたいものだからでしょうか?
あるいは、洗浄や回収などコストや技術の面でリターナブルは難しいのでしょうか?
その他、政治的な要因、政策形成の過程で、リターナブルの促進に向けた法整備に障害があるのでしょうか?
以上のような点でお分かりになる範囲でおしえていただけるとありがたいのですが・・・
追記:何か上記の内容に関する資料、ページなどがありましたら教えて下さい!
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No.5191 【A-1】
Re:リターナブル瓶(或はデポジット制)の普及に関して
2004-02-29 21:35:37 平井 (
リターナブル瓶がゼロのところから、なぜ普及しないのか? と考えるよりは、以前は普及していたリターナブル瓶がなぜ規模を縮小していったのか?と考える方が、分かりやすいと思います。
過去には普及していたという点から、技術的な制約が足をひっぱっているということではないと思います。
おそらくは、リターナブル瓶よりも缶やPETの方が、軽い、割れない、輸送効率が高い、などの便利な特徴を多く持っていたために、リターナブル瓶の市場を侵食していったのだと思います。消費者にとって便利だったという側面が一番の要因のように思います。
容器包装リサイクル法後については、リサイクル費用の転嫁が不十分・不公平という点にも問題があるかもしれません。缶やPETのリサイクル費用が完全には価格に転嫁されていない(収集費用が自治体の負担になっている)のに対して、リターナブル瓶では収集費用も価格に含まれているため、相対的にリターナブル瓶に不利となっています。
No.5192 【A-2】
Re:リターナブル瓶(或はデポジット制)の普及に関して
2004-03-01 09:37:11 dezzyco (
樹脂の容器は、びんに比べて傷がつきやすく、きれい好きな日本人は、傷をいやがるため、樹脂ビンのリターナブルが育たないお国柄なのだそうです。
ドイツではリターナブル樹脂ビン(PBT?)が普及しているそうですから、国民性はあるかもしれません。
また、衛生上の問題から、PETボトルの詰め替え利用は認められていなかったはず。
仮に認められても、樹脂ビンは内容物の臭いが移りやすく、洗浄にテマがかかるため、ペイしにくいと思います。
(洗浄の困難さが、詰め替え利用が認められない理由の背景にあります。)
やっと、PETボトルをPET原料に戻す技術が立ち上がってきましたので、PETボトルはケミカルリサイクル・マテリアルリサイクルが主流になると思います。
業界全体のビジネス上の理由もあると思いますが、その辺はちょっとわかりません。
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