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環境Q&A

検量線の作成についての質問 

登録日: 2003年12月09日 最終回答日:2003年12月11日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.4220 2003-12-09 11:44:56 したっぱーズ

はじめて投稿させていただきます。私はある環境調査会社に、派遣スタッフとしてお手伝いしています。
 仕事は水や土のVOCの分析を引き受けています。私自身、実は文系出身でこのてのことはまったくわからずに仕事を始めました。
作業は教えられたとおりにやるだけでした。しかし、今年の4月から新しく転勤された方が、「検量線のひき方がおかしい」とおっしゃられるのです。今までは、既知濃度とは別に濃度0なら値は0と原点を通る式を作っていましたが、原点を通るのはおかしいというのです。理由を聞いても、おかしいの一点張りです。私自身は前任者から教えられたとおりやっているというだけなので、なにも言わず、それ以来原点を通さず、式を作っています。
 原点を含めてはいけない理由はなぜでしょうか。自分なりにいろいろ調べましたが、これといった回答に行き着きません。もし教えていただければ幸いです。文章が長くなってしまいましたが、よろしくお願い致します。
 ちなみに、使用機器はHNU社のGC-311で、計算に使用しているエクセルのシートはかなり前の方が作成したものを使っています

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No.4223 【A-1】

Re:検量線の作成についての質問

2003-12-09 14:13:25 こん

 検量線は基本的には測定した範囲内で有効なもので(若干延長することもあります)、未知試料がその範囲を飛び出るようなら、検量線の測定点を広げるべきです。
(原点を通る直線と確かめられている場合は問題ありません)

 直線の場合に、測定点だけで作った検量線と、原点を含めた検量線の勾配が違うようであれば、原点を含めた検量線をそのまま使うのは「おかしい」ことになります。
実際のプロットで傾向をみると分かるかもしれません。

 測定に使用する機器や検出器の特性によって、高濃度や低濃度では検量線が曲がるのはよくあることです(GCでは吸着など?)。必要であれば、原点までの何点かで測定してみると良いと思います。

回答に対するお礼・補足

お返事ありがとうございます。理由がわかり、大変感謝しています。あまり検量線の範囲を広げるなどの作業をしていなかったので、これからそうするようにしたいと思います。本当にありがとうございました。

No.4248 【A-2】

Re:検量線の作成についての質問

2003-12-10 22:29:35 とも

何の分析を行ってるのか文章からはわからないのですが、
たとえば窒素なら、
検量線のゼロは、本当に窒素ゼロといえるのでしょうか。
また、標準添加法という分析方法もありますので、
その方にもう少し突っ込んできいてみたらどうでしょう。

回答に対するお礼・補足

私が主に行っているのは、トリクロロエチレンなどの揮発性有機化合物になります。 ちなみに検出器はPIDです。
 その方と私は、内部公認の犬猿の仲となってしまいました。

No.4251 【A-3】

Re:検量線の作成についての質問

2003-12-11 12:48:05 ジオドクター

原点を通る直線がおかしいと言うことですが、おかしい理由を私なりに考えてみました。
PIDを行う場合、最低の感度、つまりある程度の濃度が無いと値として反映されません。例えばピークの総面積が2000の場合0.01ppmとしましょう。この場合、総面積が100の場合計算上0.0005ppmとなり、機械の感度にも寄りますが、総面積が100未満だった場合は、不検出と表記しているかと思います。
つまり、表記上0ですが、実際には値を返してきています。新しく来られた方はこういう事を言いたかったのではないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

その方をYさんと仮にしますが、いまとなってはYさんの考えはどうなのかわかりませんが、コンさんやジオドクターさんのおっしゃられるとおりだと思います。みなさんのおかげで自分なりに考えがまとまってきました。

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