一般財団法人環境イノベーション情報機構
CODについて。
登録日: 2008年05月25日 最終回答日:2008年06月02日 水・土壌環境 水質汚濁
No.28117 2008-05-25 08:43:40 ZWl9435 えっこ
CODの操作で試料に塩化物イオンが存在し等量になるまで硝酸銀溶液を加えます。もし等量以上に硝酸銀を加えてしまったら値はかわりますか?そのときどのような原理で値が変わるのかも教えてください。
よろしくお願いします。
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No.28121 【A-1】
Re:CODについて。
2008-05-26 01:59:00 なんちゃって計量士 (ZWl9549
就職はどうされたのですか?院へ行かれたのですか。まあそんなことは置いておいて(^0^*オッホホ
CODMnとして質問されたと解釈して回答いたします。
硝酸銀は触媒作用があるとされています。実際にどのような機構になるかまで解説されている参考書は読んだことはありません。
経験的に実用上はそれほどの大きな誤差が出るほどは大きくないようです。またブランクにも同量の硝酸銀を投入することによりなるべく差を小さくするように分析は組み立てられていると思います。
JISにも記載されていますが、海水の場合で9.6gの硝酸銀を加える場合もあります。その場合必ずブランクと分析検体に加える水の量は同量にする必要があります。
なお海水の場合など塩素が多い場合にはにはアルカリ性過マンガン酸カリウムによる酸素消費量試験で計測する場合が多いです。
経験では、湯煎の仕方、お湯の容量とか、深さ、そのときの室温、湯煎している容器の蓋や周囲の保温状況、温度管理の状況などは大きく影響するようです。
No.28124 【A-2】
Re:CODについて。
2008-05-26 16:04:21 K.K (ZWl6a12
>よろしくお願いします。
以前分析を担当した経験で申しますと、
硝酸銀溶液を過剰に入れることによる分析誤差は生じませんが、溶液中の不純物によるバックグラウンドの増加が懸念されます。
銀化合物は高価な試薬なので、過剰添加はコスト増につながります。
私は海水試料を分析する時は、硫酸銀の粉末を攪拌しながら直接添加していました。この方法ですと、懸濁した硫酸銀の状態で等量点が判断できるので、試薬の使用量をセーブできますし、溶液によるコンタミも防げます。
この操作に限らず、CODの分析は湯煎の仕方等で誤差が大きく生じ、熟練の必要な分析です。
No.28201 【A-3】
Re:CODについて。
2008-06-02 23:27:33 筑波山麓 (ZWl7b25
>よろしくお願いします。
「えっこ」さんへ。
まず、回答者の「なんちゃって計量士」さん、「K.K」さんの回答は読まれましたか?
あなたの返事を強要するつもりはありませんが、あなたが理解したかどうか、この回答で良いのかはあなたの返事がないと分かりません。
私は、理解できていないと思い、追加の回答をしますが、できうればあなたの返事を得て、質問者と回答者の相互作用による良い関係を築きたいものです。
まず、このEICネット内を「COD」、「硝酸銀」、「塩素イオン」等で検索されましたか?
検索した一例ですが、下記のサイトがあります。検索して読まれるだけでも良い勉強になると思います。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=13774
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=15981
また、インターネット上で調べられましたか?CODMnの理論は以下のサイトで勉強できます。調べれば、まだまだ、あなたにとって有益なものが出てきます。。
http://www.geocities.jp/nanoka85/bunrepo1.html
http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~anazawa/ana/2003bunseki.pdf#search='COD 塩素イオン 硝酸銀'
さて、あなたの質問への回答です。
>もし等量以上に硝酸銀を加えてしまったら値はかわりますか?そのときどのような原理で値が変わるのかも教えてください。
変わります。過剰の硝酸銀はCODMnの反応に触媒作用を持ちます。その結果、高めの値になります。したがって、塩化物イオンの等量より1g程度多めに加えます。
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