最終処分場の水質検査について
登録日: 2007年11月09日 最終回答日:2007年11月14日 ごみ・リサイクル ごみ処理
No.25768 2007-11-09 06:30:50 ZWl5c2 さとくん
管理型一般廃棄物処分場の水質検査について質問です。
地下水の水質検査について
埋立開始後、地下水検査項目を年間1回以上。電気伝導率又は塩化物イオン濃度を月1回以上測定することとなっています。
モニタリング井戸が3箇所(上流、中流、下流)ある場合、3箇所の測定が必要なのでしょうか?
法律では2箇所以上となっていますので2箇所(上流、下流)で良いのでしょうか?
現在、ダイオキシン類を含めて3箇所測定していますが、検査費用の予算が厳しくなり悩んでいます。
また、原水(浸出水)の測定については特にうたわれていないようなのですが、測定の必要はないのでしょうか?
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No.25770 【A-1】
Re:最終処分場の水質検査について
2007-11-09 20:26:07 たそがれ (ZWla61d
>地下水の水質検査について
>モニタリング井戸が3箇所(上流、中流、下流)ある場合、3箇所の測定が必要なのでしょうか?
特別な理由がなければ上と下の二か所でよいと、思われます。
>原水(浸出水)の測定については特にうたわれていないようなのですが、測定の必要はないのでしょうか?
原水の実態を知るという意味で必要ない、ということはないのでしょうが安定型ではないので法的には必要ないと思われます。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
現在実施している内容を見直ししていきたいと思います。
No.25776 【A-2】
Re:最終処分場の水質検査について
2007-11-09 22:41:54 BATA (ZWl5461
便乗質問のようですが、この手の分析って、自社で行ってはいけないものなんでしょうか?
亜希子さま
回答、ありがとうございます。
維持管理が目的だから、自社分析で良いとは思ったんですが。
最近、安価なポータブルの機械も売ってるくらいですから、
さとくんさんの所でもやられたらいかがでしょうかね。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
電気伝導率計の購入を検討したいと思います。
No.25780 【A-3】
Re:最終処分場の水質検査について
2007-11-09 23:23:36 亜希子 (ZWl7f21
>便乗質問のようですが、この手の分析って、自社で行ってはいけないものなんでしょうか?
自社測定で問題ありません。自社で出来ない部分だけ外注すれば良いと思います。
「電気伝導率または塩化物イオン」なので、どちらか一方やればOKです。ハンディの電機伝導率計だと数万円で購入できます。
まあ、両方とも安価な測定なので両方やってるとこが多いですが。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
外注項目を含め見直しを検討したいと思います。
No.25792 【A-4】
Re:最終処分場の水質検査について
2007-11-10 22:01:23 たる吉 (ZWl47e
質問自体に違和感があります。(一般廃棄物の処分場の維持管理基準が、産業廃棄物の管理型処分場に相当する、と思っていたのですが。)
>原水の実態を知るという意味で必要ない、ということはないのでしょうが安定型ではないので法的には必要ないと思われます。
法的な義務はありませんが、浸出水の分析の必要性については、結構微妙なところです。
まず年1回の測定義務がある地下水の全項目分析の際、浸出水の性状で検出下限未満の項目は、汚染の恐れが無いと言うことで、地下水の分析項目から除外することができます。
また、最終処分場の廃止の基準は、浸出水の性状が「そのまま放流しても問題ない状態であること」です。
維持管理積立金制度で、廃止後の維持管理期間を決定するためには、浸出水の性状がわからなければ、維持管理期間の設定が正しいのかどうか評価できず、適切な金額が積み立てられているのかを判断することができません。
以上の理由にて、法的な義務は無いにせよ、年に1回の浸出水性状分析(BOD、COD、SS等)は必要では無いかと思います。
>「電気伝導率または塩化物イオン」なので、どちらか一方やればOKです。
法的には確かにそうですが、電気伝導率及び塩化物イオン濃度はそれぞれ、「重金属による汚染の可能性」、「有機塩素化合物による汚染の可能性」を予測つける為には、必要な指標と考えます。
例えば、電気伝導率のみの急激な変化があれば、重金属による汚染の可能性が高いが、塩素イオン濃度のみの測定であれば、その汚染に気づくことができない等。(そういう意味では、電気伝導率さえ見とけばいい、ってなるのかもしれませんが、即座に目星をつける指標にはなると思います。)
ま、管理コストは比較的安価なので、両方確認されることを推奨します。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
浸出水の一般的な項目は測定していましたので、今後も継続したいと思います。
No.25816 【A-5】
Re:最終処分場の水質検査について
2007-11-12 22:05:48 たそがれ (ZWla61d
将来の廃止を見据えたスタンスが重要だということもたる吉様の言われるとおりだと思います。
たる吉様へ
原水で不検出な項目の地下水の測定免除について、「一廃最終処分場及び産廃の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令」のどこに書いてあるのか、よろしかったら教えてください。
私どもの自治体(県)の見解では「地下水は全項目検査するように」とのことでした。また、「原水を検査するのも地下水を検査するのも結局同じことになってしまう。」とも言っていました。
自治体によってあるいは担当者によって見解に相違があるかも知れません。
電気伝導率と塩素イオンは両方とも塩類の指標ですね。塩化物を含まない塩もあるにはありますが普通廃棄物には含まれているであろう、という大雑把な経緯でできたものと思われます。
有機塩素化合物は塩素イオンを出しません。また、わずかに分解されて出てきたとしても塩類由来の塩素イオンとはまったくオーダーが違うのでモニタリングすることはできません。
さとくん様へ
私も塩素イオン、電気伝導率、両方確認されることには賛成です。
ただし、第三者機関の証明にもそれなりの意味があります。時々はすりあわされることをお勧めします。
追加
一般廃棄物の処分場で安定型はないことになっていますが、過去のものにはあります。野焼までやっていた、ということで私も現在相談を受けているものがあります。法に定まった廃止基準の枠におさまっておらず、頭を抱えているようです。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
再質問になりますが、維持管理積立金制度を考慮すると、原水のBOD、COD、SS等であれば、金額もさほどではないので問題ないのですが、重金属類、ダイオキシン類の検査も毎年実施した方が良いのでしょうか?
No.25817 【A-6】
Re:最終処分場の水質検査について
2007-11-13 08:51:44 たる吉 (ZWl47e
一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令
(昭和五十二年三月十四日総理府・厚生省令第一号)
第1条第2項第10号
ロ 埋立処分開始後、地下水等検査項目について一年に一回(イただし書に規定する最終処分場にあつては、六月に一回)以上測定し、かつ、記録すること。『ただし、埋め立てる一般廃棄物の種類及び保有水等集排水設備により集められた保有水等の水質に照らして地下水等の汚染が生ずるおそれがないことが明らかな項目については、この限りでない。』
「汚染が生ずるおそれがない=検出下限未満」は、早合点しすぎなのかもしれません。(ご意見があればお願いします)
>有機塩素化合物は塩素イオンを出しません。
勉強になりました。過去に何故、電気伝導率と塩素イオン濃度なのか、ということを調査した際にそんな記憶があったもので(2年前くらいで実はあいまいです)、不勉強で申し訳ないです。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
第1条第2項第10号については、埋め立てるものの種類が決まっていて、(安定性の物等)かつ、地下水の水質が汚染されていないことと考えていました。
条文が曖昧でよく分かりません。勉強不足です。
No.25840 【A-7】
Re:最終処分場の水質検査について
2007-11-13 21:49:47 たそがれ (ZWla61d
条文の場所を教えていただき、ありがとうございました。後ろの方ばかりを探しておりました。
私の方こそ勉強不足と、感じております。
廃掃法関係はあまり得手ではありません。また質問させていただくかも知れません。
さとくん様へ
便乗質問の場に使ってしまい、申し訳ありませんでした。
私どもの顧客の現状をもう少し詳しく言うと、原水についてはさすがに年一回以上全項目検査を実施しているところがほとんどです。ただ、ダイオキシン類については一件もありません。
これについては費用の問題も大きいですから、さとくん様の地域を管轄する自治体に聞かれることをお勧めします。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
私どもの現状については、かなりな費用をかけて水質検査を行っています。
ご存じの通り、地方財政の厳しさが増しており、検査費用についても減額一方となっております。
検査について顧客も分からない部分もありますが、全てやっておけば間違いないが費用的に難しくなり、検査項目等の見直しが必要となって来たところです。
法律に則った上で、設備の維持管理上必要な項目を含め最小限これだけ検査すれば問題ないという項目を提案しようと考え悩んでいました。
No.25855 【A-8】
最後に・・・
2007-11-14 22:17:32 たる吉 (ZWl47e
産業廃棄物の場合、種類に応じて埋立基準(溶出)があります。(一般廃棄物の場合、実際、どうなんでしょうか?)
つまり、「埋め立てる廃棄物についての性状が判明しており、埋立基準の項目も検出下限未満であり、浸出水の性状からも、地下水を汚染する恐れが無い場合は、地下水の監視を除外することができる」ととれます。
最後に・・・
費用削減の観点からとのことであり、実際、民間企業も同様です。
観測井戸については、一番下流の井戸の一本を固定して、残りの1本は隔年で検査するなどの対応でも、問題ないでしょう。
できれば電気伝導率または塩素イオン濃度については、3本すべて実施されたほうが良いと思います。
参考までに、「一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める命令の運用に伴う留意事項について」を添付しておきます。
http://www.env.go.jp/hourei/syousai.php?id=11000249
回答に対するお礼・補足
たくさんの貴重な回答、ご意見ありがとうございました。
大変参考になりました。
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