ICPデータとミルシートの違い
登録日: 2007年01月16日 最終回答日:2007年01月17日 エコビジネス その他(エコビジネス)
No.20443 2007-01-16 11:46:43 neko
はじめまして。
金属の材料メーカーの環境資料の提出を得意先様から提出の依頼が多々あるのですが、今までICPデータが入手できない場合、ミルシートを代替に提出していたのですが、(ICPとミルシートは同様のものと思っていました)
最近得意先よりMSDSが入手できない時に代わりにミルシートを提出するよう依頼されます。
ICPデータとミルシートとは全く違うものなのでしょうか?
又、ミルシートはMSDSの代わりになるのでしょうか?
おバカな質問だと思いますが、環境の事が全く分からない為御回答の方宜しくお願いいたします。
総件数 9 件 page 1/1
No.20444 【A-1】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-16 12:39:57 レス (
>
おばか以前です。
『ICPデータ』『ミルシート』『MSDS』
でまず検索しましょう。
ここのQ&A(サイト内検索)でもいくつか関連質問は出ています。
少しの努力もしないで質問できるとは、貴方の精神は十二分に図太いですね?
『ミルシートはMSDSの代わりになるのでしょうか?』は第三者が判断する内容ではないでしょ。日本語がご不自由なんですか?
意味は、相手が代わりに出してほしいとの要求は『代わりで済ませますから』との意味をこめていわれているのです。
No.20450 【A-2】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-16 16:09:37 かまきり初心者 (
下記URLではわりと初心者の方がご質問されていて、
類似の質問であったので、ご紹介させていただきました。
MSDS、ミルシート、ICPデータについてのもともとの意味をもう一度
ご確認いただければ、なぁんだと思われるかもしれません。
http://oshiete.eibi.co.jp/kotaeru.php3?q=1411721
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1110420396
回答に対するお礼・補足
お礼遅くなり申し訳ございません。
早速拝見させていただきました。
ミルシート・ICPデータに関しては全く
勘違いしていました。
こんな質問に親切に答えてくださって本当に
感謝です。有難うございました。
No.20457 【A-3】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-16 19:22:31 火鼠 (
回答に対するお礼・補足
御回答有難うございました。
No.20465 【A-4】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-16 23:15:55 虚構の春 (
素人なのでもしかしたら間違っているかもしれませんが。
ICPはppmオーダー(0.005%くらい)まで正確に出る分析方法であり、Cd(カドミウム)とPb(鉛)と総Cr(totalクロム)が入ってない事を証明するために使います。
普通ICPデータと言うとそれにプラスしてHg(水銀)やCr6+(六価クロム)の分析も並べて書いてあったりします。正確にはHgやCr6+はICPの装置で測っていなかったりするのですが、同じくらい精密な測り方をしているので通称"ICPデータ"なんて言ったりします。
MSDSは製造者が自主的に作成する成分表+取扱説明書、と考えてもらって良いと思います。
1%に満たない少量の成分は記載しなくても良い決まりになっているようです。
MILシートは合金素材版のMSDSみたいなものです。環境の仕事をする上ではほぼ同じものと考えても良いと思います。
金属部品の大雑把な成分表が欲しい時は、"MSDSまたはMILシートを提出"と書くのが通例です。
で、お客さんが欲しがる書類はだいたい3種類に集約されます。
@ICPを出せと言われたら、毎年サンプル抜き取りでCd,Pb,Cr,Hgの4物質を精密に分析したデータを指します。樹脂部品の場合にはその4物質に追加してPBBs/PBDEsが含まれていない事を証明する精密な分析データも必要です。
それらは各部位毎に抜けが無いようにしなければいけません。
(細かい事はRoHS 部位などで検索してみてください)
これは多額なお金が掛かりますので、あなたの会社で分析しないで、できる限り部材購買先から取り寄せる、または分析させるようにしましょう。下請けに出来ないと突っぱねられた場合にはあなたの会社がお金を払って分析をするのです。
AMSDSと言われたら、MSDSかMILシートを出します。中国の現地メーカーはMSDSがありませんから、代りに成分表を書かせます。
B不使用証明書と呼ばれる書類もあります。これは実質的にEnd UserがSONYの場合にしか意味をなさないのですが、SONYと取引のありそうな業界なら集めておきましょう。
(SS-00259で検索すれば情報があります)
No.20467 【A-5】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-16 23:34:37 虚構の春 (
精密なICPデータですが、
日本国内の客先は稀にSGS社の分析データを快く受け取ってくれない可能性があります。
逆に台湾や韓国のお客さんの中にはSGS社でないと快く受け取ってくれない事があります。
また、分析日が1年以内でないとほとんどの顧客は受け取ってくれません。お前の会社のせいでうちのラインが止まるぞどうしてくれる!?と責められます。
どんなに忙しくても欠かさず分析しましょう
ICPデータですが
@樹脂、インク、塗料、ワイヤー
→Cd,Pb,Cr6+,Hg,PBBs,PBDEsの6物質を毎年ICPで毎年欠かさず分析
PBBs/PBDEsの混入が有り得ない場合はEDXで総Brの簡易分析してもよい
Aそれ以外の製品材料(金属、セラミックなど)
→Cd,Pb,Cr6+,Hgの4物質をICPで毎年欠かさず分析
B製品ではない梱包(キャリアテープ、段ボールなど)
→Cd,Pb,Cr6+,Hgの4物質をICPで分析
この運用を徹底すれば現状は大丈夫だと思います。
この運用が出来たらEDX等による部材のスクリーニングのシステム作りを始めましょう。頑張ってください
No.20469 【A-6】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-16 23:53:16 虚構の春 (
上のA金属のうち、「めっき皮膜」部分のICP分析については直接測れません。なので成分を確認済みのステンレス板にめっきを付けた後それを酸で溶かして分析します。
これを要求してるのはEndが松下系列の場合だけだったように思いますが、早めに準備する事をお勧めします。
細かいやり方は松下のHPで公開されていたと思います。
いい加減ですみません・・・
もし、外部機関にICP分析のお願いをする場合はSONYと松下に出せる形式で!って一言添えておけば大体問題が無かったように思います。
気が遠くなるほど面倒な事ですが、コツコツ頑張りましょう
回答に対するお礼・補足
虚構の春様
とても細かい御回答有難うございました。
ICP・MSDS・ミルシートの違いが本当によく分かりました。
先日ISO14001を認証取得するためにキックオフしたのですが、頂いた回答を参考にして頑張って勉強していきます。
本当に有難うございました。
No.20486 【A-7】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-17 18:51:37 火鼠 (
まず、EUの要求事項を、ミルシートで、満足させられるか。できません。EUの要求はMSDSを出せなんて、いってません。規格に合ったもの以外の輸入は許しません。ですから、規格に合っていることを証明しなさいとしかないと思いますが?日本の各メーカーも、めちゃくちゃ言ってます。(ソニーは、その中では割とまともかも)前にいいましたが、ミルシートは、その製品物性を左右する物質を明記しているものだと思います。不純物ましてや、入れた記憶のない毒性金属など範疇外ですよ。EUの規制は鉛で1000ppmでしたっけ?1000ppm。ミルシートでいえば。0.01%?そんなの範疇外って言われても不思議ではないのではないのか?用途によって文章が違うことは理解されたほうがいいのでは?
No.20487 【A-8】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-17 21:02:16 tamagobuta (
既に、皆さまが有用な回答をされており充分かとも思いましたが蛇足の追記です。
neko様は金属の材料メーカーとの事ですが、電子部品等用のの金属材料と、
鉄鋼系の、鉄板やステンレス鋼等の大きな金属材料とどちらを扱われているのでしょうか?
虚構の春様は私どもと同様にデバイス系メーカーの対応をお話されているかと思います。
RoHS指令の話も出てますが、対象は電気電子機器なので、neko様の(お客様の)会社の
製品がそれに該当するかどうかです。(原材料メーカーとなると対象は広いのでしょうか?)
確かに、RoHS指令等の法規制において、年1回のICP(要は高精度な)分析は求めてませんが
客先要求として一般化はされています。
“確実に”法規制を継続して遵守していく為のエビデンスです。
過剰対応や矛盾も多く感じはしますけど。(やたら分析する方が環境負荷が大きいのでは?
不純物混入のリスクでリサイクル材料は使えなくなってしまう、等。)
もし、デバイス系メーカーの要求に答えたいのであれば、虚構の春様のおっしゃる対応が
必要となってくるかもしれません。
ただ、Sony様の要求はプラスチックやインク系に関する分析データで、金属材料に関する
精密分析に関しては原則不要です。
松下様も、分析方法のガイドラインは出してますが、分析データの提出が必須という
イメージは無いのですが??(一度、関係会社様より13物質の分析データ、という要求は
ありましたが。。。当然対応は出来ませんでしたが。)
結局、過剰(?)な要求は、その他(海外?)から派生していると思われます。
そう(電子部品系)でない場合。
建築物の鉄骨や車体に用いる金属にそんな要求はされないのではないかと思います。
RoHSとしても、Cd:100ppm/Pb:1000ppmという数値を考えれば無駄な管理となりますので。
(金属材料=均質素材なら、蛍光X線で充分です。表面処理をされていれば別管理で。)
何にせよ、お客様が求めるものと外れてしまっては意味が無いですし、過剰対応になっても
自分たちが大変ですから、再度お客様に対して以下を確認されることをお勧めします。
・必要としているデータ、及びその精度は?
・なぜ、それが必要なの?
・用意できない場合、代用出来るものは?
長くなり失礼致しました。ご参考になれば。
No.20490 【A-9】
Re:ICPデータとミルシートの違い
2007-01-17 23:20:48 matsu (
>最近得意先よりMSDSが入手できない時に代わりにミルシートを提出するよう依頼されます。
>
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=595206038&OBJCD=&GROUP=
で、経産省からパブコメが出ており、14枚目で以下のように情報伝達の目的を理解して物事に当たるようにと言っているようです。
高価なデータをわけもわからずあいまいな上乗せをして川上に要求して、社会に迷惑をかけたとして役所から警告を受ける可能性も考えたほうが良いですね。このページで名前があがったところが今はおとなしいのはなぜでしょう?
製品含有情報の伝達においては、情報収集や伝達における過度なコスト負担の発生、微量化学物質情報等営業秘匿として管理すべき情報の第三者への漏洩等の問題もあり、2006年5月には、産業構造審議会化学・バイオ部会製品含有化学物質伝達WGにおいて、サプライチェーン上での含有化学物質情報の伝達に関する基本的な共通認識の醸成に向けた「製品含有化学物質情報伝達に係る基本的指針」が取りまとめられた。
このように、(廃棄物・リサイクル政策からの要請に基づく)廃棄物処理段階で必要となる情報(製品中の特定化学物質の含有量等)及び当該情報の開示ということに関しては、営業秘匿情報の取扱いを含め、どのような情報が必要であるのかについての整理や、廃棄物・リサイクル事業者や消費者等への製品含有物質の開示の枠組みについての考え方の整理を更に行うことが求められている。
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