一般財団法人環境イノベーション情報機構
琵琶湖淀川における環境と経済の好循環は?
登録日: 2006年09月02日 最終回答日:2006年09月24日 エコビジネス 環境と経済
No.18227 2006-09-02 07:07:59 カップ14,000,000
環境と経済の間には、環境を良くすることが経済を発展させ、経済が活性化することによって環境も良くなっていくような関係を築いていくことが重要だと言われています。
例えば琵琶湖淀川流域圏において、環境と経済の好循環を図るにはどのような方策があるのでしょうか?
概念から具体事例などもお教え頂きます様お願いします。
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No.18242 【A-1】
Re:琵琶湖淀川における環境と経済の好循環は?
2006-09-03 04:17:43 暁を覚えず (
> 例えば琵琶湖淀川流域圏において、環境と経済の好循環を図るにはどのような方策があるのでしょうか?
> 概念から具体事例などもお教え頂きます様お願いします。
淀川流域の支流にある伏見の全ての染色会社から廃液が処理されずに流された場合、その会社は処理に係る費用を要しないためその分利益がでます。
しかし、環境と経済性効果を考えた場合、その企業は過度に環境を利用しても得られる便益は横ばい、費用曲線は格段に増加します。
環境が悪化(この場合 河川水汚染)の場合の浄化費用と住民の意識損失にかかる費用は先の処理費用と比較すると計り知れない増大なもので、そのための経済損失もしかりです。(コンジョイント分析や仮想評価による算出で環境価値決定)(河川の浄化対策は全て税金です。ちなみに私は公務員ではありません)
きれいな河川なら水辺にレクリエーションに来訪する人々に対する施設などの経済効果があるのでは、
しかし、このような質問は、あまりにもマクロ過ぎるので、地球環境戦略研究(IGES)に関する資料などの文献や琵琶湖流域の環境と経済の状況などを把握の上、検索されたほうがいいのでは、・・。
貴殿が「・・重要である」とされた文献はどうかかれていますか?? また関連資料は??
回答に対するお礼・補足
暁を覚えず様
早速のご回答ありがとうございます。
淀川の染色会社水質汚染の事例や環境経済分析手法などのご紹介を頂きありがとうございました。
ご指摘の通りもう少し検索してみます。
続きはリンクできるようA−3に書きます。ツヅク
No.18256 【A-2】
Re:琵琶湖淀川における環境と経済の好循環は?
2006-09-03 20:39:17 筑波山麓 (
これは、講習会の名称、講師の名を忘れましたが、また、メモをとっていないので、少し違うかも知れませんが、ある講習会で聞いた話です。
廃液処理等の公害処理を余分な経費とみる考えがあるが、我々の産業活動において、経済と環境は表裏一体である。環境を犠牲にして、会社が最大利益を上げても、「水俣病」、「イタイイタイ病」、「田子の浦のヘドロ」など、環境面での損失を考えれば、人類全体(ここでは、日本人全体)にとって、これは「利益」であろうか、それとも、「損害」であろうか。
本来、人が行わなければいけない、処理をなおざりにし、環境に大きな損害を与えて、会社が一時の大きな利益を上げても、その会社は人類(ここでは、日本人)の一部なのだから、その得失を考えれば、どちらが正しいかは過去の日本の公害の歴史から明らかであろう。
また、経済活動が「悪」と決め付けてしまう考えがあるが、それでは、今の便利な生活をどこまで捨てて生活するかを、誰が判断し、決定するのか。
コンビニがない生活、自動車がない生活、医薬品の欠乏、水道がない生活、電気がない生活、どこまで落とせば良いのか。その結果、経済活動の縮小に伴って生じるであろう失業問題、給与の減少等々をどこまで認めるのか。
そのように、考えていけば、以下の結論にいたるであろう。会社及び共同体は、経済の利益のみの面から、または、環境の面からのみ、その得失を考慮するのでなく、「経済利益」、「各処理・対策費用」、「環境への負荷(損害)」を総合的に判断し、「経済+環境」でその得失を判断して行動する必要がある。
回答に対するお礼・補足
筑波山麓様
ご回答ありがとうございました。
私も頭の整理が付かない難しい問題なので、訂正できるようA−5にツヅキを書かして頂きます。ツヅク
No.18410 【A-3】
Re:琵琶湖淀川における環境と経済の好循環は?
2006-09-10 18:11:10 カップ14,000,000 (
お礼のツヅキです。
おっしゃった通り検索して勉強中ですのでその途中経過を報告します。
コンジョイント分析や仮想評価による算出で環境価値の算出方法は「webラーニングプラザ」http://weblearningplaza.jst.go.jp/の「総合技術監理における数理的手法の活用 コース」を学習してみました。
また、ご紹介頂いた地球環境戦略研究機関http://www.iges.or.jp/jp/index.html
のホームページにも参考となるものが沢山あります。
>小生が「・・重要である」とされた文献は?、
環境省の「環境と経済の好循環の実現に向けて」http://www.env.go.jp/policy/env_econo/index.htmlです。
>また関連資料は??
琵琶湖淀川流域圏の再生のホームページ
http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/biwayodosaisei/top.html
等を読んでいますが、理屈は分かるのですが、実務者が何をしたら良いのかと言うところが分かりません。
しばらく考えてみます。ご回答ありがとうございました。
No.18520 【A-5】
Re:事例「水俣病」の経済損益?
2006-09-14 03:40:16 カップ14,000,000 (
A−1の お礼のツヅキです。
> 廃液処理等の公害処理を余分な経費とみる考えがあるが、・・。環境を犠牲にして、会社が最大利益を上げても、「水俣病」など、環境面での損失を考えれば、人類全体にとって、これは「利益」であろうか、それとも、「損害」であろうか。
例えば、水俣病の環境汚染で得た企業の利益と、健康被害を蒙った住民の経済的損失及び漁業産業被害等の差額を比較検討すべきでは無いでしょうか?
人の命を貨幣価値に換算するのは議論も多いでしょうが、事故の慰謝料や医療経済の考え方等が参考になるのではないでしょうか?。
また、漁業労働者の営業補償算出は公共工事の漁業補償が参考になるかもしれません。
しかし、健康を損ない、職を失い、人生が大きく変わってしまった方の貨幣価値そ算出するのは非常に失礼なことかも知れません。
さらに難しいのは環境汚染そのものの経済価値ですが、学説は色々あるようですが、実際にお金が費やされているか良く分かりません。
どなたか詳しい方がいらっしゃればお教え下さいますようお願いします。
参考になるか分かりませんが下記のページが検索でヒットしましたので紹介します。
「チッソ水俣病関西訴訟控訴審 第三一回口頭弁論報告」
http://www1.odn.ne.jp/~aah07310/news/news148.htm
「交通事故等による逸失利益計算の実務」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~Jusl/IssituRieki/IssituRieki2.html
「諫早湾干拓事業に係る漁業補償一覧表」
http://nonki.cside5.com/isahaya/sakana/itiran.html
No.18667 【A-6】
Re:琵琶湖淀川における底質からみた汚染程度
2006-09-24 10:05:19 沈黙の底質 (
環境改善も費用対効果の観点が必要ではないでしょうか?
底質の重金属の濃度がインターネットにありましたので、人の健康に係る環境基準の重金属類が比較的高い川名前と場所と平均値(全国3000ヶ所単純平均値)倍率を紹介します。
滋賀県坂田郡近江町 天野川 水銀:7倍
滋賀県神崎郡永源寺町 愛知川左岸 ヒ素:2倍
滋賀県大津市石山寺 瀬田川 鉛:1.2倍 ヒ素:1.7倍
滋賀県高島郡マキノ町知内 知内川(右岸) 鉛:1.4倍
滋賀県東浅井郡湖北町 高時川(左岸) クロム2.6倍
京都府京都市南区上鳥羽 鴨川 水銀:7倍 鉛:1.6倍
京都府京都市南区上鳥羽塔ノ森 桂川 水銀:2倍 鉛:1.1倍
底質汚染で有名な神崎川は
大阪府大阪市淀川区加島 神崎川 水銀:3倍 鉛:2倍 ヒ素0.8倍 クロム1.9倍
ちなみに淀川は
大阪府大阪市東淀川区豊里 淀川 水銀:0.8倍 鉛:0.8倍 ヒ素:ND クロム0.7倍
京都や滋賀に神崎川より水銀がたくさん含んでいる底質があるには驚きました。
自然的な原因もあるかも知れませんおで、詳しい方のアドバイスを頂ければ幸いです。
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