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環境Q&A

酸による前処理 

登録日: 2006年05月24日 最終回答日:2006年05月27日 水・土壌環境 水質汚濁

No.16650 2006-05-24 04:26:22 はかる

金属分析をしています。酸による前処理でいったい何をしているのかが今ひとつぴんときません。JIS K 0102では「前処理は、主として共存する有機物、懸濁物及び金属錯体の分解を目的としている」とありますが有機物が入っているとどういう不都合があるのでしょうか。もし処理しないとどういう不都合があるのでしょうか。測定時に妨害、干渉、影響があるなど色々な言葉で表現されているように思いますがごっちゃになってしまい区別が出来ません。それぞれの違いはなんなのでしょう。
また、どのくらいで十分分解できたとするのか見分け方を教えてください。
時計皿で還流すると何がいいのかもよく分かりません。

質問が多くなってすみません。少し混乱しています。よろしくおねがいします。

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No.16697 【A-1】

Re:酸による前処理

2006-05-27 21:39:35 専門書を読んでみましょう

 金属類の環境分析は(基本的に)金属イオン状態にて測定するようになっています。そのための前処理です。金属類が錯体になっていたり有機化合物になっているとそのままの状態で測定するのはなかなか大変なのでイオン状態まで分解するのですね。
 けん濁物質が混入したままで機器(ICPなど)に導入すると(物理的な)妨害にもなりますよね。またけん濁物そのものがなんらかの金属化合物だったりすることもあるので全部きれいに分解してイオンにしているのです。
 作業を機械的にこなすだけではなくひとつひとつ疑問に思うのはとてもよいことです。でもとても初歩的なご質問なのでこのサイトではなかなかお返事はしてもらえないでしょう。(だから今まで返事がはいらなかったのですね)
このようなことはこちらの本に詳しいです。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/454230387X/qid=1148732940/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/503-2191768-4328706
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4795244340/qid=1148732825/sr=8-2/ref=sr_8_xs_ap_i2_xgl14/503-2191768-4328706

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