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環境Q&A

CODについて 

登録日: 2006年04月06日 最終回答日:2006年04月10日 水・土壌環境 水質汚濁

No.15981 2006-04-06 09:19:03 手賀沼の住人

2題あります。

JISにCOD(Mn)で『試料中に塩素イオンが存在する場合は等量になるまで加え、さらに硝酸銀溶液5mlを加える』とあるが、どのようにしてその等量を求めたら良いのでしょうか、また、日に多いときで数百検体ある場合どのようにしたら良いかと、友人が悩んでいます。良い知恵があったら教えてください。

COD(Mn)で塩素イオンのマスキングに硝酸銀を使用しているが、入れすぎると亜硝酸イオンが発生し、COD値を高くするという報告があるがこれについてご存知の方教えていただけませんか。

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No.15984 【A-1】

Re:CODについて

2006-04-07 00:21:31 マッシー・ナナ

手賀沼はとても懐かしいです。私も個人的にですが、手賀沼に流入する河川のCODを測って手賀沼の浄化方法を考えたことがあります。当時の手賀沼は確かに海水の影響を受けるときはありますが、微々たる物で特に塩素イオンの影響を考慮しませんでした。回想はこのくらいにいたしまして、ご質問の件ですが、硫酸酸性で測定するCODでは、塩化物イオン200mgに対して硫酸銀0.9gを加えます。ただし、必ず等量の塩化物イオンを加えたブランクテストを行い補正してください。それに塩素イオンが多いと硫酸銀の表面に塩化銀が皮膜を作り塩化物イオンとの反応を阻害することがありますので、加えたら強く攪拌してください。また、ブランクも含めて加える順序は固定してください。加温温度と時間は厳密にすべてのサンプルで一定にしてください。いい加減な測定法ですので、再現性もチェックしてください。なお、塩化物イオンが多い場合には酸性法のミスをチェックするためにアルカリ性CODを計っておくことも良い方法です。ただ、何のためにCODを計るかという議論もしておいてください。CODとは、一定条件で測定された化学的な酸素要求量です。CODを測ることによって何がわかり、何が不明なのかを理解することなしにCODを一人歩きさせても法的規制以外に意味がありません。忘れてました、硝酸銀法は貴兄が記載した問題があることから使用されないほうが良いと思います。只でさえいい加減な測定法なのに、それにさらに変数を足す必要はないでしょう。でも、手賀沼は懐かしいです。花火大会は綺麗でした。水辺はアオコでくさかったけど・・・

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。

No.15987 【A-2】

Re:CODについて

2006-04-07 09:01:11 グリーンパルサー

>2題あります。
>
>JISにCOD(Mn)で『試料中に塩素イオンが存在する場合は等量になるまで加え、さらに硝酸銀溶液5mlを加える』とあるが、どのようにしてその等量を求めたら良いのでしょうか、また、日に多いときで数百検体ある場合どのようにしたら良いかと、友人が悩んでいます。良い知恵があったら教えてください。
>
私は、試料を入れた三角フラスコを25℃の恒温水槽に入れ、25±0.5℃以内になってからpHと導電率を測定し、同じ導電率の食塩水の濃度に換算し、その食塩水の塩素イオン濃度に等量の硝酸銀と、さらに5mLの硝酸銀を入れています。試料が極端な酸性でない限り、導電率から換算した塩素イオン濃度は、実際の塩素イオン濃度より若干高めになりますが、この方法で測定するようにしてから、COD測定の再現性が高くなり、計測時間も短くすることができました。

>COD(Mn)で塩素イオンのマスキングに硝酸銀を使用しているが、入れすぎると亜硝酸イオンが発生し、COD値を高くするという報告があるがこれについてご存知の方教えていただけませんか。
>
JISに定められた公定法なので、硝酸銀の投入を省略することは不適切です。入れすぎるとCODが高くなることを高価な硝酸銀の投入を省略するための口実にすることは、鉄筋が高価だから強度計算書を偽装すること、公認会計士が仕事を失いたくないからという理由で粉飾決算を見逃すことと変りありません。環境計量士でなくても、自分の仕事は誠実に行いましょう。

回答に対するお礼・補足

亜硝酸銀がどのような反応で高くするかを知りたいのですが。ありがとうございました。

No.15995 【A-3】

Re:CODについて

2006-04-07 15:39:31 似非分析屋


>JISにCOD(Mn)で『試料中に塩素イオンが存在する場合は等量になるまで加え、さらに硝酸銀溶液5mlを加える』とあるが、どのようにしてその等量を求めたら良いのでしょうか、

「試料をかき混ぜながら硝酸銀を滴加すると、当量になると生じた塩化銀が凝集するので判別できる」そうです。
JISの原案作成委員会の方々が捕捉というかたちで解説されている方法ですので、試されてみると宜しいかと思います。

回答に対するお礼・補足

確かめてみます。ありがとうございました。

No.16008 【A-4】

Re:CODについて

2006-04-10 09:05:49 匿名希望

「試料をかき混ぜながら硝酸銀を滴加すると、当量になると生じた塩化銀が凝集するので判別できる」
この方法は、透明で清浄な原水では使用できますが、懸濁質を含む排水、とくに界面活性剤を含む乳白色の排水では識別が不可能でした。
また、何がどれだけ含まれているか不明なサンプルの場合、塩素イオンが皆無な場合もあります。この場合、硝酸銀をいくら入れても当量にならないので、大量の硝酸銀を投入することになってしまいます。したがって、JIS解説の方法は、理論的に破綻しています。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。私も匿名希望さんと同感です。

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