一般財団法人環境イノベーション情報機構
土壌の溶出量試験の根拠について
登録日: 2005年09月15日 最終回答日:2005年09月16日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.12371 2005-09-15 06:57:02 しお
土壌の溶出量試験方法はどのようにして決定されたのでしょうか?含有量試験の根拠については明確に記載されている資料がありますが、溶出量試験については見当たりません。以下の質問にどなたかご回答いただけないでしょうか?
1.固液比はどうして10なのでしょうか?
何年か分の降水量を想定しているとかそういったことな のでしょうか?それともいろいろ実験した結果、固液比10が最も溶出効率がよいとか、そういったことなのでしょうか?
2.浸とう時間はどうして6時間なのでしょうか?
以上、宜しくお願い致します。
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No.12381 【A-1】
Re:土壌の溶出量試験の根拠について
2005-09-16 08:16:05 K (
溶出試験は、元々は土壌よりも廃棄物を対象として行われてきた感が強いので、その手の文献をあたられた方がよろしいかと。
土壌汚染対策法上の溶出試験、18号試験は土壌環境基準と関係のある環境庁告示第46号法試験と同じものです。
この46号法試験は廃棄物の埋立処分するための安定性評価に使用されます環境庁告示第13号法試験にかなり似ております。
私も同じような疑問を持ち、だいぶ前に溶出試験の研究をされている方に質問しました。
数値等は忘れてしまったのですが、46号法試験に関しては、日本の雨量と地下へ浸透する水量等をある程度考慮して数十年程度の間に溶出する物質量を推定できているという話でした。
ご質問の内容についての解答が載っているわけではございませんが、以下の文献を一読されることをお薦めします。
金子栄廣:溶出試験方法の現状と展望,廃棄物学会誌,Vol. 3,No.3,pp.182-191,1992
金子栄廣,山口稔:都市ごみ焼却飛灰からの重金属の溶出量に及ぼす溶出操作条件の影響,廃棄物学会論文誌,Vol.5,No.2,pp.45-53,1994
酒井伸一,水谷聡,高月紘:溶出試験の基本的考え方,廃棄物学会誌,Vol.7,No.5,pp.383-393,1996
回答に対するお礼・補足
ご回答、ありがとうございました。
私も以前に溶出試験はもともと廃棄物の安全性評価の試験から来ていると聞き、いくつか文献もあたったのですが、それらしい回答を見つけることができませんでした。
ご紹介戴いた文献、早速読ませて戴きます。ありがとうございました。
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