一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境調和型農業生産活動のための規範案への意見募集結果公表
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2005.03.29 【情報源】農林水産省/2005.03.29 発表
農林水産省が作成した、環境と調和のとれた農業生産活動のために農業者が最低限取り組むべき規範の案に対する意見募集結果が、平成17年3月29日までにまとまった。規範案は作物生産や家畜飼養が環境に及ぼす悪影響を防止するための具体的な取組みを示したもので、意見募集は平成17年3月9日から16日まで実施されていた。
なお規範案の取組みのうち、作物生産に関するものとしては、「たい肥などでの土づくりの励行」、「適切で効果的な施肥」、「効果的で適正な防除」、「廃棄物の適正処理・利用」、「エネルギー節減」、「作物生産の環境影響に関する新知見の収集」、「肥料・農薬使用記録の保存」−−の7点、家畜飼養に関するものとしては「家畜排せつ物法の遵守」、「悪臭・害虫対策の励行」、「家畜排せつ物の利活用推進」、「環境関連法令への対応」、「エネルギー節減」、「家畜飼養の環境影響に関する新知見の収集」−−の6点が盛り込まれていたほか、これらの取組みの実行状況を農業者自らが点検し、改善するための点検シートのイメージを参考資料としていた。
公表結果によると、この案に対して11の団体・個人から48件の意見・情報が寄せられた。
意見にはたとえば、「規範を普及するためには、取組みへの意欲を高めるための施策が必要ではないか」、「規範の各項目がそれぞれどのように環境との調和や物質循環に役立っているかが、農業者自身に理解されることが必要」などの内容があり、これらに対しては「農林水産省が実施する各種の農業者支援策は、今後農業環境規範を実践する農業者を対象とする方針」、「各項目がどのような効果、役割を持っているかについての解説資料を作成し、農業者の主体的な努力を応援していく」との考えが示されている。【農林水産省】