一般財団法人環境イノベーション情報機構
67歳男性について「水俣病でない」とした処分を取消し 公害健康被害補償不服審査会
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2005.03.14 【情報源】環境省/2005.03.14 発表
公害健康被害補償不服審査会は、公害健康被害補償法に基づいて行われた水俣病認定申請棄却処分の不服審査請求2件、大気系疾病認定患者死亡に伴う葬祭料請求棄却処分と遺族補償費請求棄却処分に対する不服審査請求各1件について、17年3月14日付で裁決を行った。裁決は取消しが1件、棄却が3件。
取消しは愛知県名古屋市在住の67歳の男性の水俣病認定申請棄却処分に関するもので、棄却の根拠とされた求心性視野狭窄についての測定法が一般的なものではなく、判断に疑問があるとしたほか、中枢性聴覚障害についても再検査が必要だとしている。
なお今回の裁決分により、17年3月14日現在での水俣病審査請求に関わる未処理案件数は63件、大気系公害病審査請求に関わる未処理案件数は25件になった。【環境省】